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鎮南山を楽しむ

 今年から大分百山にぼちぼちと気の向くままにチャレンジすることにした。1月の霊山に続いて、今日は臼杵市の鎮南山に登ることにした。
 自宅から自転車ではなく車で、サイクリング部長を拾って臼杵市までドライブ、不慣れな山登りの引率を部長の知恵さんに頼んだら、さらにその引率に地元のお友達のOさん親子が来てくれた。聞けばOさん、今年はホームグランドのこの山を100回登るのを目標にしていて、今日が15回目だそうだ。いわゆる回数登山、何度登っても山の表情も自身のコンディションも違うから続けられるのかも知れない。私もホームグランドになる山とか島が欲しい。娘さんも屋久島を自転車で一周した猛者だった。ついて行けるのか。お手柔らかにと心の中でお願いする。
 さあ、Oさん親子の先導でとぼとぼと登り始める。自転車もそうだけど、一汗かくまでがきつい。林立する杉木立に分け入るようにして、くねくねと1合目、2合目、3合目までで息が上がり切る。その後はよっこらしょよっこらしょで、霊山と脚応えを較べてみたり、景色も楽しんでみたりしながら、7合目くらいから鶴見岳と較べてみたりして、遥か先を行くOさん親子に追いすがろうと、喘いでもみたけど、実力と若さは如何ともし難い。途中、親子連れ、ご夫婦、カップルにトライアスロン選手、山掃除のおばちゃんと行き交いながら、春の訪れを含む土や樹木の匂いと風の中を汗だくで進む。Oさんに遅れること5分から10分で頂上に到着、標高475mから見渡す臼杵の町、海に浮かぶ津久見島が霞の中に霞む。1月の霊山の頂上は寒さに震えたけれど、ここは気持ちいい。
 十分に景色を楽しんで下山、Oさんお先にと言って駆け下りて行く。例によって止めとけばいいのに、追いかけてしまうのは悲しい性だ。まだ視界に捉えているOさんが、両手をひらひらさせながら蝶のように駆け下りて行く。素晴らしいバランス感覚、私はと言うとどすどすと大地を踏みしめながら落ちるように駆けて行く。日頃、サボっている部位が分かる。体幹が鍛えられる。Youtubeで観るトレイルランの楽しさが少し分かった気がする。3合目あたりで慎重派の後続を待ちながら世間話を楽しむ。往復で2時間弱、いつも誰かが登っている臼杵市民の愛される「みんな大好き鎮南山」なんだそうだ。
 大分市帰り着いたのが12時半、途中、中臼杵の農産物販売所の手前で、部長に寄りますかと聞いて、はいと返事を聞いていながら、気持ちが大分を目指してしまっててスルー。路地野菜好きの部長、ごめんね。そんなわけで昼過ぎには帰れて、午後からも有効に使えた充実の一日でした。Oさん、そして娘さん、お世話になりました。楽しかった!

2021年2月23日

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