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走り初め/ソロライド100

 ついに高齢者と呼ばれる歳になってしまった。両肘は昨年190日も続け過ぎて痛めたまま、右腰はバク転で痛めたまま、両手親指人差し指もかみさん介護と片付けボラで痛めたまま、そしてそれが常態、じっとしてると身体が固まってしまいそう。どこまで抗うことが出来るだろうか。そんなわけで、元旦の今日は、そして誕生日の今日は、まだ走れるだろうか100キロ、ソロライドにチャレンジしてみた。

 1週間前から天気予報をチェックして、コース選定を迷う。結局、ゆく年くる年の除夜の鐘が鳴る頃に10号線回りの延岡行きに決めた。出発時間もかみさんと協議の上で7:30、本当は6時に出たかったけど仕方ない。

 一眠りして予定通り6時に起きて、かみさんも無理やり起こして、一連の朝のあれこれをちゃちゃっとやっつけて、7:30に飛び出す。1.5キロ走ったところで、大事なリュックサックが背中にないことに気付く。振り出しに戻るで、家に戻り、脱ぐのが面倒なビンディングシューズのまま上がり、かみさんの怪訝そうな顔を物凄い速さでやり過ごす。双六みたいに再スタートを切る。

 サイコンの温度計はマイナス2度、手の親指と足先が痛い。野津を過ぎたあたりでやっと0度、身体は汗をかいているのに、顔や手指はいつまでも冷たい。道の駅やよいを過ぎて番匠川を渡るあたりで、手も足先も温まって来た。道の駅やよいで補給食の羊羹と、この日の為に数ヶ月前から買っておいたチューブタイプの練乳、正解、子供の頃からやってみたかった直飲み、美味い美味い。

 さて、直見駅から直川駅までは順調だった。段々と左太ももがピクピクと痙攣、攣ってしまうとダメージが大きいので騙し騙し走り、何とか重岡駅に着いて、エネルギー補給と大の字になっての休養とストレッチで復活。

 続いて宗太郎駅を越えて、一気に北川の道の駅はゆまで腹ごしらえ、チキン南蛮を注文したけど、あれはダメでしょ。積極的に残してしまった。カウンターの向こう窓越しに一生懸命手を振る家族連れの女性、後ろの人に振ってるのかと振り向くも誰も居ない。私とじぶんっを指差すと、そいそうと頷く。誰だか分からんまま、えしゃくを返す。その後10キロくらい走るも心当たらず。誰だったんだろう。

 ここから延岡駅までは、両太ももと両ふくらはぎが交互に痙攣、ここのところ通勤も週末ライドも出来てなく走り込み不足が、こんなところで影響するんだな、今年はしっかり走ろう。

 帰りは延岡駅から輪行で、この作文を書きながらつらつらと鶴崎駅で降りて自転車組立てて帰宅。なかなかのやり切った感満載で、自転車を定位置に置き、荷物を降ろす。サイクルウエアを着替えようと、後ろポケットの財布を取り出すも、あるはずの財布がない。えーっと、一気にテンションが下がる、延岡駅で切符を買った時にはあった。さて車内でもあったか、鶴崎駅から家までで落とした可能性はあるのか。駅の落とし物は時間外、夜の道端捜索は暗すぎる。やれやれだわ。保険証に免許証、キャッシュカードと僅かな現金、善意の届け出を期待して明日、問い合わせてみよう。

 人生には楽しいことと同じだけ楽しくないこと用意されているんだな。正月早々の一文無しか、身に染みるわ。20230101

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