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止めなさい!

 アパートの3階から洗濯機を抱えて降りる。酔狂とでも呼ぶのでしょうか。止めなさいと言う声も聞こえないではない。若い頃から体力だけが自慢だった。だから何かにつけて力任せで、無駄に力を発揮する、あちこちに発散してしまうばかり。学生時代は勉強より部活動、反省と後悔だけの大学時代は、親の脛を嫌と言うほど齧りながら体力任せの徹マン(徹夜マージャン)は連戦連勝の末、大学を辞めなさいで中退。社会人になっても線路工手の肉体労働、スパイキハンマで犬釘をこれでもかと打ち続ける。この業界に入ってからも、かつてはバザー、今フリマで年ガラ年中、物品回収に荷物運び、イベントがあれば2間3間テント設営に餅つき、本業よりも玄人はだし。振り返ってみれば、頭脳労働に費やした時間よりも圧倒的に肉体労働が多い。要は身体を動かしてなければダメなのだ。
 そんなこんなの人生の下り坂、徳川家康の遺訓は、「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし」とあるから、私の人生は洗濯機を抱えて階段を下りるがごとしくらいがちょうどいいのだ。良い子は真似しないようにしましょう。20211222

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