Pico4でPCVRを行う場合の注意点まとめ

更新日:2024/5/22
Pico Connect使用時にVRCでコントローラーのバインドがViveコントローラーに切り替わってしまう現象が出ています。
SteamVRのアップデートにより発生したことと、コントローラーのテストでPicoControllerのグラフィック表示もされなくなったことからSteamVR側の問題かと思います。
現時点ではSteamVRの旧Ver.1.27.5を使用するか、VDの使用を推奨します。

一時的な対処法としては発生時にコントローラーのバインド設定を再設定し直すと回復することを確認しています。VR上のグラフィカル表示がViveコントローラーのままでも問題はありません。
Steamの通知などでViveコントローラーの認識に戻ってしまったりするようです。

2024/5/23
RADEON向けの対策が入ったクライアントがライブ版となりました。

SteamVR2.0以降の注意喚起
ViveTrackerを使用のためにSteamVRの設定ファイルに「"forcedDriver" : "null",」を追記している方は削除してください。
この記述をしたままだとSteamVR2.0からHMDが認識されません。


はじめに

PicoOS は常に最新Ver.を適応してください。
10月17日の時点での最新Ver.は PicoOS 5.9.2 です。
安定性向上やバグfixなどが行われていますので新しい方が安定して快適な動作になります。
VDの動作にも影響し、VD Ver.1.29.0においてはPicoOS 5.7.2 以上のバージョンになっていないと正常に動作しません。
5.x.0など2桁目のバージョンが上がる場合は一ヵ月ほど様子を見ても良いかと思います。
稀に重いバグ持ちでアップデートされる場合がありますが、比較的早く対処されるので一ヵ月も様子を見れば十分だと思います。

ルーターの設置について

1.ルーターが同室に設置されていない

 基本的に無線VRを行う場合は同室に無線ホストが設置されていることが望ましいです。
 別室や階が違う場合は通信が安定しない事に加え遅延が大きくなりますので、同室の設置をおススメします。

 ルーターの位置を変えられない場合は、追加でルーターを用意し、APモードで設置しルーターと必ず有線接続するのが理想的です。※下図1
 中継器と呼ばれる機器、または機能を使って同室に無線ホストを用意する場合は下図2の接続時のみ効果を得られますが、同時に有線PCのインターネットへのアクセスは無線を介しての速度となるため遅くなります。
出来る限り中継器と親機の接続は2.4GHzで接続してください。親機と中継器間の接続に利用したバンドは中継器に接続する子機の通信帯域は半減してしまいますので中継器と親機の接続に5GHzを使用してしまうと、中継器に接続するHMDの通信帯域が半減します。

2. Meshによる無線ネットワークでの注意点

最近の無線ルーター同士を接続するMesh機能は使わないことをを推奨します。
Mesh機能で無線ホスト同士の接続を構築するとすべての機器で同一のSSIDを出力する設定となり、自室に無線ホストがあっても遠い方の無線ホストに接続し続けるという状態になることがあり、安定した通信を阻害する場合があるため、Mesh機能による中継接続の構築は非推奨です。

図1
理想の接続方式
図2有効な中継器の使い方
中継器が有効な接続図

ルーターの設定を変更している場合の注意点

1.Multicast Rateの設定を初期値から変更している

 初期値、もしくは最低値に設定してください。
 54Mbpsに設定した方が良さそうなイメージを持つかと思いますが、設定値を大きくしただけ安定して通信可能な距離が制限されますので、安定した通信を行うため初期値に戻すか最低値で設定してください。
 この設定値が低いからと言って通信速度が下がるわけではありません。

2.送信出力を下げている

 5GHzの無線出力は100%で問題ありません。
 扉1枚など遮蔽物があるだけで5GHzの通信は大きく電波状態が低下します。

3.APモードで使用していて切断が発生してしまう

 broadcom、MediaTekのチップベンダーが使用されている無線機器でAPモードを使用する場合に切断が発生する現象がある事を確認しています。
 対策方法としてはルーターモードのまま、以下の機能の変更、設定をしてAPモードと同等に使用することが可能です。
 APモード時と違い、WAN側(INTERNET)のポートは使用できません。

・LANのIPアドレスを変更する(ルーターと被らないIPアドレスにする)
  例:ルーターが 192.168.11.1 の場合、192.168.11.100 などに変更する。
  ※設定画面へのアクセスも考えて、同一のネットワーク内でルーターのDHCPリース範囲外のIPアドレスを設定するのが良いかと思います。

・DHCPサーバーを無効にする
・UPnPを無効にする
・WAN側(INTERNET)のIPアドレスを手動設定にする(値は 1.1.1.1 などでよい)

4.例外的対応

無線ホストとの接続が安定しない場合、定期的に切断が起こる場合にWPA3のSSIDに接続すると安定するという方が居ましたので、WPA3対応の機器を使用している場合はWPA3のSSIDに接続してみてください。
改善される場合があるかもしれません。


Windows上での注意点

1.Pico Connect(Beta)を使用する

PicoのPC用アプリがアップデートされPico Connectとなりました。
画質が大幅に改善され、発色についてもビビット寄りとなりました。
ガンマ設定も追加され調整が可能となりました。

画質についてはVDでMedium設定で使用されてるはPico Connectの方が良好な画質になると思います。
VDを使用する必要性が無いほどに良くなりました。

Pico4のPicoOSのバージョンを確認してください。
2024年4月19日現在の最新バージョンはVer.5.9.2となります。
最新ではない場合はPicoOSの更新をしてください。

PicoOSを最新にしたらPC用のソフト、PICO Connect (Beta) Windows版を公式サイトからダウンロードします。

ダウンロードしたらインストールしてください。
インストール後、設定でマイクを有効にしてください。この設定を忘れるとマイクがオフの状態となります。
マイクの設定はデフォルトで50となっていますが、そのまま設定を変えないでください。大きくすると音割れします。
超解像度の設定をオンにすると画質がより綺麗になります。この設定を有効にした状態でSDの画質設定状態でVDのMedium設定より画質がいい状態であることを確認しています。

VirtualDesktopを使用する

 1.どこで購入するか

 Picoのストアから購入します。
 Steamにある物は別物です。

2.PCに必要なアプリケーションは?

 VirtualDesktop Streamerが必要になります。
 公式ページより、無料でダウンロード出来ます。

 https://www.vrdesktop.net/

3.画質の設定はどうしたらいいのか

SteamVRの設定をする 
VDを使う上でSteamVRの片目当たりのレンダリング解像度の推奨値は100%です。
 SteamVRが環境によって推奨値を表示しますが、手動で100%に設定してください。
 画質についてはVR Graphic Qualityの設定で行います。
 High以下の場合はSGSRを使用できます。
 SGSRはHigh以下の設定時に有効にすると、HMD側でUltraの解像度にアップスケールして画質向上をさせてくれます。この処理はHMD側で完結するため、PCのパフォーマンスに影響しません。
 LowやMedium設定の場合は積極的に使ってもいいと思いますが、アップスケールされてるな、と思う画となるため好みで使うか使わないかを選べばいいかと思います。

VirtualDesktopを使用する環境の確認を行う
 STREAMの設定にあるパフォーマンス表示を有効にして、自分の環境においてどういった負荷や遅延が出ているのかを確認します。
 左右に首を振った際に映像が遅れてくるような描画になるのはfps不足です。

 GAMEの値が大きい場合はPCのパフォーマンス不足の場合があります。
 VR Graphic Qualityの設定を1段下げることで改善できる場合があります。
 SteamVRのレンダリング解像度を下げることで改善できる場合があります。
 Synchronous Spacewarpを有効にする事で改善できる場合があります。

 NETWORKの値が大きい場合は無線環境に問題がある場合があります。
 無線ルーターを極力同室に置いてください。

 decodingの値が大きい場合はビットレートを下げることで改善できる場合があります。

 とにかく遅延を抑えたい場合は以下の設定を見直してください

 VR Graphic Quality を下げる
 VR Bitrate を下げる
 Synchronous Spacewarp を無効にする
 Video buffering を無効にする

 PC側の設定

 Encrypt local traffic を無効にする

VirtualDesktop 設定項目 説明

HMD側のSTREAM設定
1. VR Graphics Quality
 VDがGPUに要求するレンダリング解像度設定です。
 この設定にSteamVRの片目あたりのレンダリング設定が上乗せされますので、SteamVRの片目あたりの解像度はカスタムで100%を指定してください。
 150%となっている場合、VR Graphics Qualityの設定解像度x150%がGPUに要求されます。

2. VR Frame Rate
 HMDに送られる最大フレームレート設定です。
 Pico4では72fpsか90fpsの選択になります。
 次で説明するVR Bitrateとも関係があります。

3. VR Bitrate
 エンコードに対するビットレートの設定です。
  VR Frame Rateで設定したfpsに対して均等に割り当てをします。
 90fps、150Mbps設定した場合、90fpsが出ている場合に150Mbpsの状態になります。45fpsしか出ていない場合は75Mbpsの状態となります。
 それ故に1fps辺りの画質は72fpsにした場合の方が多くのビットレートが割り当てられエンコードによるビットレートの破綻がしにくくなります。

4. Gamma 
 色補正したい時に弄ってください
 0.90辺りが最適値だと感じます。

5. Synchronous Spacewarp (SSW)
 フレーム補間を行うかどうかの設定です。
 基本的にfpsが出せなくなった場合に実fpsを設定fpsの半分に落とし間のフレームを補間する処理が入ります。
 使用する場合はAutomaticを選択します。あくまでも予測補間のため高速に移動する場合やぐるぐると視界を回転させるような状態には歪みが出る映像になる事があります。

6. Advanced Options
・Snapdragon(R) Game Super Resolution (SGSR)
 High以下の設定時に使用できるHMDのSoCによるアップスケーラー機能です。PC側の負荷は変わりませんので、積極的に使用してもいいかと思います。
 fpsの増加などはありません。あくまでもアップスケーラーです。
・Video buffering
 バッファを確保した上で処理を行うことで安定したストリーミングをする為のオプションです。映像の安定はしますが、遅延が増加します。
 遅延を下げたい場合はオフにしてください。
・Center to play space(Stage traking)
 有効にしているとVDがSteamVRを起動してVRモードになった時にHMDの場所がVR空間の中心になります。
 それ以外の効能がよくわかりません。
・Track controllers
 コントローラーをトラッキングします。
 VRモード時にコントローラーをVR空間に表示してトラッキングするかどうかの設定です。
 INDEXコントローラーなど、他のコントローラーを使う場合にオフにするとSteamVRに認識されずコントローラーの重複認識を防げます。
・Increase video nominal range
 明るいところ、暗いところを強調してくれます。
 有効にしない方がPico4の液晶は綺麗かと思います。
・Show performance overlay
 ストリームの設定状態、fpsの表示などをオーバーレイしてくれます。
 遅延については以下の通り
 ・GAME プレイ中のソフトウェアに対しパフォーマンスが足りてない場合に大きくなります。
 ・Ethernet ネットワーク環境による遅延です。PCとの通信状態が悪いと大きくなります。
 ・Encoding、Decoding ビットレートが大きいと増えます。


RADEON使用時における注意点

注意点はありますが、動作については非常に安定して動作し不安定な要素は当方の環境ではありません。
RADEONだからと不安になることはないでしょう。
Unity2022のバグによりfpsがHMDの設定上限値に届く場合に描画の乱れを起こす問題がありましたが、対策が入ったクライアントがライブ版となりましたので、この現象については解消されました。

VDのHEVCでDriver Ver.によってエンコーダーエラーが出る場合があります。
無線環境がいい環境であれば、h.264+で300Mbpsの設定を推奨します。
HEVCよりもビットレートによる破綻が少なく、情報量の多いワールドでも安定して綺麗な画質で楽しめます。

遅延を気にする場合はH.264を推奨。
バランスよく使う場合はHEVC-10bitを。
上記していますが、極力破綻の無い映像を、と思う場合はH.264+で300Mbps以上に設定するのをお勧めします。
ただ300Mbpsは高速に安定したWiFi通信が必要になるため、ネットワークが不安定と感じた場合には、同室にルーターを設置することが理想です。

マイクについて

・Pico Connectでのマイク

Pico4のマイクについて音質はQuest2と遜色ないものとなっています。(2024年4月18日時点)

Pico Connectのマイクはドライバが用意され音質改善されています。(Ver.10.0.25Beta)

Pico Connectのマイク設定については、デフォルトの50から変更せず使用してください。
この設定はマイクの感度調整に近いので音量を上げたいと思って大きくすると入力が強くなりすぎて音割れします。
デフォルト設定で十分な入力レベルになっています。

現在のPico Connectのマイクは同じ音を長く続けるとノイズと判断され消音されてしまいます。(2024年4月18日現在)
例えば「あー」と長く声を出し続けると、段々と小さく絞られてしまいます。

Pico Connectはまだbeta版のため、フィードバックサイトが用意されています。
何か不具合だと感じた事は報告することで対応されると思いますので、フィードバックを積極的に行ってください。
Ver.10.0.24で一部の環境でストリームが停止してしまう問題も報告後に修正対応されました。
Picoは不具合に対してフィードバックがあれば比較的早い対応をしてくれる印象があるので、フィードバックが大事だと感じます。
Xで呟くだけでは声は届きませんので、フィードバックをお願いします。
https://wj.byteoversea.com/q/61883/2e6wnb55/a318/#/

マイクの音量調整は、使用するゲーム側の入力設定で行ってください。

・VirtualDesktopでのマイク

リリース時より調整されQuest2と遜色ないレベルで使用できます。
設定も初期値のままで問題ありません。

こちらでもマイクの音量調節は、使用するゲーム側の入力設定で行ってください。

・マイクの音の確認について

Pico4の録画ボタンを押し、動画を撮影しながら喋り、のちにその動画を確認します。

それかWindowsのサウンドデバイスの設定で「このデバイスの音を聞く」という設定があるので、それを有効にしてループバックを聞いて確認します。

・マイクの音質が悪い、籠ってると感じる場合

Pico4単体の状態で確認を行ってください。Type-Cのイヤホンの取り付けなどはすべて外してPico4に何も取り付けない状態を確認してください。
それで正常なマイクの動作をしているのであれば、取り付けているイヤホンマイクなどが使用されているため、Pico4の問題ではありません。
マイクを認識しないDACのType-C接続の物を使うなどしてください。
BluetoothのイヤホンをPico4に接続して使う場合、マイク機能があるとPico4のマイクが使われなくなります。
PCにBluetoothのドングルを用意し、PC側に接続してください。PCVRで利用する場合にはBluetoothのイヤホンはPico4に接続する必要はありません。

有線接続について

公式の接続ソフトの「Streaming Assistant」を使用します。
https://www.picoxr.com/jp/software/pico-link

有線接続のメリットは「低遅延」以外にはありません。画質は無線接続と同じです。

USB接続にUSB3.0を要求されますが、USB2.0でも問題無く利用できます。PCに直接接続する場合はUSB3.0の方が供給電流量が多く、少し長く利用可能です。

電源供給については、セルフ電源のUSB-HUBを使用するか、給電補助のあるUSBケーブルを使用すると充電に対しても有効な供給量を確保できるかと思います。

ただ、先にも述べている様に、USB接続のメリットは遅延が少ない以外にありません。どうしても同室に無線ホストが設置出来ないなどの理由が無い限りあまり有線接続に拘るメリットはありませんので、同室に無線ホストを設置することをおススメします。

イレギュラーな方法

Ethernetアダプターを取り付けてVD接続をすることができます。
VDはIPネットワークでの通信をしているため、有線アダプタでIP取得を行っていれば使用できますが、アダプターとPC間をルーターなりHUBなりにLANケーブルで接続する必要があります。

Android SDK Platform Toolsを使用してADBコマンドによりUSBケーブルを使用してIP通信を行うことも可能ですが、手間と労力に見合わないので、ここまでの話で事を察することが出来ないのであれば、おススメしません。

コントローラーのタッチセンサーの確認について

最近VRCでタッチがされた状態のままになるという話を目にします。
その際に、VRCのみでの確認を行わず、SteamVRのコントローラーテストでコントローラーの動作確認を行ってみてください。

SteamVRの設定を開きます。

Pico Connectの場合

以下の画面が表示されます。
トリガーを例にして紹介します。
トリガーに触れると印の所が青く光ります。
指を離す際は人差し指の腹がトリガーに触れている場合にも反応する場合がありますので、確実に指をトリガーから離してください。
ここのチェックでトリガーのタッチが正常かどうかを確認します。
他にもジョイスティック、ABXYのチェックも可能なので同じように触れてみて青く点灯するかどうかを確認します。
ここでジョイスティックやトリガー、ボタンに触れていないにもかかわらず青く点灯している場合はコントローラーのイニシャライズに異常が起きているか、コントローラーの不具合の可能性があります。
イニシャライズの場合は一度〇ボタンの長押しをしてコントローラーの電源を落とすか、コントローラーの電池を抜いてから再度電源を入れます。
それで正常な動作をする場合はコントローラーの問題ではなく、プレイしているゲーム側のキー認識の問題のため、ハードウェア的には問題はありません。

VirtualDesktopの場合

コントローラーが以下の様にOculusTouchとして認識されますが、確認する方法としてはPico Connectと同じ確認を行ってください。

タッチセンサーが効いたままになる症状が起きた場合

ジョイスティック、ABXYボタン、トリガーのセンサーは静電容量センサーです。
帯電状態が起こることが報告されていますので、先ほどのコントローラーのテストでタッチセンサーが点いたままになっていた場合、電池ボックスを外し、帯電している状態を解消するためしばらく放置してみてください。
これで解消される場合があるため、この放電で解消するパターンの場合は修理に出すための発送する間に放電されてしまい、サポート側では再現せず、でそのまま返却される可能性が高いです。
帯電現象は下敷きなどを擦って静電気を発生させるとしばらく帯電することと同じことです。
そのため、サポートに連絡し修理に出す前に、一度電池を外ししばらく放電させてみて解消するかどうかを確認することをおススメします。

帯電状態解消方法について

タッチセンサーが指を離しても効いた状態になってしまう場合は帯電状態となっています。
放電してくれる部分がないために発生していると考えられるため、手の静電気を少しでも解放できるようにすると、帯電状態を解消できる可能性があります。
具体的にはトリガーとGRUBの間の部分にアルミテープを貼るなどです。これでトリガーの誤操作は無くなったと報告は受けています。
グリップ部のどこか手の触れる位置に貼ることでも効果は得られるかと思います。
スティック部分については、手汗などによる汚れによって正しく動作しなくなっている場合もあるようですので、スティック部を綺麗に掃除することで改善することもあるようです。



Pico4のスリープ動作について

基本設定のみの場合

スリープを無効にできません。この動作については液晶保護や本体の異常加熱させないためのセーフティかと思われます。

外部アプリケーションを使う

この方法を取る場合、システムの動作に介入するアプリケーションをインストールする事になります。そのためメーカーが想定している使用方法外の動作となり、それを使用して発生する問題に対して、故意の過失とみなされるかと思われる為保証などは効かないと考えて使用してください。

・発生する問題
 液晶パネルの焼き付き、本体の異常加熱など

充電について

充電中のLEDステータス

Pico4の充電状態を示すLEDは以下の状態で変化します。
0~20%赤点灯
21~99%黄色点灯
100% 緑点灯

バッテリーを使い切った時の充電動作

バッテリーを使い切った時の充電はバッテリー状態の確認のためか、しばらくの間赤点滅します。故障ではありませんので安心してください。
充電の準備段階かと思いますので、そのまま充電ケーブルを繋いだ状態にしておけば赤点灯に切り替わると思います。
この充電時のステータスはPicoNEO3LINKも同様です。

充電がおかしいと感じた場合

充電が上手くされない、遅いと感じた場合で付属の充電器、ケーブル以外の物を使用していた場合は、一度付属の物で試してください。
それで正常に充電が行われる場合は、使用している充電器、ケーブルに問題がある場合があります。
PD対応の20Wクラスの充電器、ケーブルであれば9V 2Aの18Wまで対応しています。
Type-Cのポートは通常の抜き差しには比較的耐性はありますが、有線で使う場合など重いケーブルをポートに挿したまま床に垂らしたり、ケーブルを引っ掛けたりテンションが強くかかる状態になると痛むので無理の掛からない接続とケーブルの取り回しに気を配ってください。

本体スピーカーについて

個人的には本体スピーカーの音質は悪くないと思っている方です。

ループバック対策はイヤホンを使うことを前提とされることが多いですが、海外での3Dモデル作成の方がイヤーピースを作成されています。
実際に使用していますが、音をはっきりと聞くことが出来る様になるのと、ループバックにスピーカーの音が乗ることがなくなりました。
かなりうるさいと感じる音量にしてもマイクにスピーカーの音が乗ることはなかったです。

説明によると
引用
「新しい Pico 4 のサウンドは低音が効いて素晴らしいという人もいますが、私のようにむしろ貧弱だと言う人もいます。さまざまな意見があるようですが、最大の違いは頭と耳の形状の違いによるものかもしれません。Pico 4 の音の出口が耳から遠すぎて、そのポテンシャルを発揮できません。この小さな拡張機能により、それが大幅に強化されます。」
引用終わり。

https://www.printables.com/model/330150-pico-4-clip-on-ear-sound-guide-amplifier

Pico4がPCと接続できない時に確認すること

PCを有線でルーターと接続し、そのルーターにPico4を接続しているか

別のルーターに接続してしまっていたりする場合、ネットワークが別の物になり、Pico4とPC間の通信が出来ない場合があります。

Microsoft Defender以外のセキュリティソフトを使用している

23年7月辺りに接続できなくなった、という方を何人か見かけましたが何れもセキュリティソフトがPico4とPC間の通信を遮断していたことが問題でした。
これについてはQuest2でも発生していたようなので、セキュリティソフト側の問題と考えていいかと思います。過剰なブロックですね。
対象の通信を許可するか、セキュリティソフトの使用を止めるかしてください。

SteamVRのアドオンが有効になっているか

ストリーミングアシスタントを使用する場合、インストール時にSteamVRにアドオンとして登録されます。
これが有効になっていないとSteamVRはPico4を認識出来なくなりますので、アドオンが有効になっているかを確認してください。
このアドオンはストリーミングアシスタントの場合のみで、VirtualDesktop使用時は関係ありません。

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