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冷や汗をかいて成長する

人間間違いなく厳しい環境や、恥をかいたり、弱い立場に立たされるとなんとかせねばという逆行する力が働き、


自分一人でこつこつやっていくより一気に力をつけられることがあると思う。

(もちろん全く将来のなさそうな単純にしんどい環境において頑張ればよいと言っているわけではない。)

 

これはいわゆるおばあちゃんの言っていたナニクソという精神。

 

中学生の親戚の子を見ていて、受験うんぬんより、どうしたら彼が将来楽しく生きられるかを自分なりに考えてみた。

 

若者は早いうちに、どうにかして今の自分の力を越えるくらいの場所に身を置き、自分を鍛えてることが大事なのではないか。

 

最近知り合いが言っていたが

 

とある研究室の教授が、若手を海外の研究室にいきなり投げ込んで、もまれて帰ってきたときに生徒が大きく成長しているという話を聞いてなるほどなと思った。

 違う世界に入って、今までと全く違う環境で自分としてどうサバイブしていくかというのは、本当に大きな気づきがあり、それが自信につながってくるのかもしれない。

 

例えばフランス語学学校の一年、駐在時代の一年、フランス企業で働いている一年、

同じ時間の中でどれも大変な一年ではあったが

 

もちろんのことながら、しんどさで言うと

 

語学学校<駐在<フランス企業 当然このような順序になる。

 

単純にフランス語を使っていくという観点においても、

 

語学学校は、フランス語全く分からずもどかしさやストレスは多かったが、それでも学生としての遊びの要素が多かった。

 

内容が分からなくても、テストで良い結果が出せなくても、追い出されることはない。会社からのミッションで行っている、ということは理解していても、潜在的に解雇等のリスクがないことをわかっていて、危機感は薄かった。

 

一年間の留学後、言語レベルは通常の会話は滞りなくできるようになってはいたが、じゃあ専門的に商社マンとして今まで日本語でやってきたことをやってねと言われると、、、、というレベルだった。

一年間の留学なんてそんなレベルだと思う(人によるけど。)

 

駐在時代、新規開拓の客先への売り込み電話がきつかった。

正直相手の言うことが、電話で顔が見えないと直接話すのと違い、理解できないことが多く、打ちひしがれた。

 

かなりの勉強をやり直しつつ、仕事のやり方も変えた。

 

売込みの内容は、メールで大枠は説明して、電話で補足する。新規の売り込みでは、徹底的に台本を書き、それをセリフのように使っていった。

この繰り返しで、相当なハートの強さが持てたのと、リアルなフランス語が鍛えられたのは間違いない。

 

*ある程度の語学力がついてくると、自分が言ったことがわからない方が、理解力がないんじゃないか?くらいの傲慢さを持って会話ができる。(大げさに言うと)

 

それでもフランス語が分からなくて困ったことは山ほどあったが、現地のスタッフはこちらを日本から期間限定で来ている人間として優しく扱ってくれる。

 

仕事のことで口論したりしたこともあったが、基本的には助けてくれ、日系企業の社員なので、日本人の考え方や間違え方に慣れているのもあった。

 

フランス現地企業に入りこのサポートが、全くなくなったことで、周りが優しかったから自分は自然に暮らせていたことを痛感。

 

プラスアルファで、南仏訛りが入り、え???

全くフランス語が別言語に聞こえるんですが・・・音は若干イタリア、スペイン語に近づく感じ、俺の駐在の4-5年は何だったのか?

と再び打ちひしがれた。

 

同僚と週一回みんなでお昼に行くのだが、最初の1ヶ月は留学時代のホストファミリーと食べるご飯くらい、全く内容がわからない。

同僚たちが会話に入りにくい自分を気を使って、

「なあそうだよな、Mimizu?」と話を振ってもらっても、「Ouuu... OuiかNoo... Non」とわかってないけど適当にごまかすしかなかった(笑)

今では楽しみのこの会食が、最初は行きたくなかった。

 

仕事上は英語2割、フランス語8割。

駐在員時代も同じくらいの割合で仕事していたと思っていたが、これに日本語かなり入っていたので(母国語なのであまり割合の多さを感じなかった)、今と比べるとフランス語を使っている時間は、少なかったと当然ながら実感。

 

今の仏系企業に入ってすぐの時、朝から晩までフランス語脳をフル回転させていたので、もう毎日くたくたで疲弊して家へ帰っていた。

 

トライアル期間があり、最悪解雇されるというリスクもあったので、単純な言語の理解不足から起きるミスなんかは絶対起こせないし、とにかく毎日最上級に圧がかかった状態にあった。

 

この圧を試用期間の半年間続けてみたら、フランス人の友達や親類の人に会う人、会う人にフランス語上手になったね~といわれるようになった。

結果が出せていた分、現地人にもひるまない、さらなるふてぶてしさも身につけた(笑)

 

厳しい環境の中で、なんとかしがみつくことにより

自信と生き抜くための力がついていくのは間違いない。

このような経験をせよと、高校生、大学生だった自分にも言ってやりたい。

極論を言うならば、今高校生の自分にアドバイスするなら、

大学行かずに色んなことを同じ予算でやったらおもしろいことになるのではとも考えたりもする。

例えば、まず一年目英語圏>二年目フランス>三年目スペイン>四年目イタリアと毎年都市を変えて4言語を習得。

 

挑戦するかしないかで大きく人生は変わってくるのではないかと思う。

自分自身今はまた新たな挑戦を昔とは違う形でやろうと考えている。

 

 

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