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海外で自分がマイノリティになり思うこと。
自分の国を離れ海外に住めば誰もが外国人になる。
私は今フランスにて移民である。
自分自身が移民になることを、10年前にフランス語を始めた時考えもしなかった。
移民になってみると感じることが沢山ある。
人は世界のどこかでは、必ずマイノリティーになるということ。
滞在許可証を更新の為、移民局から通知があり、テストと面談をするべく先方へ出向くこととなった。
移民局の入り口には、守衛さんが経っており、門は塞がれている。
アポの時間である9:00になると、守衛さんに一気に待っていた人が群がる。
手にはアポの紙を握りしめ、高らかにそれぞれが押し出るかのように前へ進む。
なんじゃこりゃ、映画の中の違法入国の国境越えのシーンみたいだと思いながら、後の方から入った。
代休で、滞在許可証関係にて移民局へ。
— MIMIZU@フランスの田舎 (@MIMIZU_KUN_FR) May 20, 2019
私もここでは移民です。
アフリカンやアラブ系の人に混ざり列に並ぶと自分のマイノリティー感が半端ない。
こういう経験も人生の早いうちにしておくと弱いもいじめなんかしないのかなと思う。
自分だけ違うんじゃなくてそもそも人はみんな違う。
約一カ月後Formation Civileと呼ばれる、市民研修が計四回行われた。
絶対つまらないだろうから、携帯と文庫本をこっそりカバンに忍ばせ参加。
部屋は狭く、こっそり別のことするのはさすがに無理。
腹をくくったら受けてみると、結構内容が充実していて驚く。
さらに学校みたいな雰囲気を楽しんでいたら、下記の感動的な話が聞けてこれだけも来た価値があったと心から思った。
移民の歌
— MIMIZU@フランスの田舎 (@MIMIZU_KUN_FR) June 22, 2019
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フランス移民局にて滞在許可証を得る為の市民研修が義務になっている。生きていく為の必要の知識を身につけるべく、二週に渡って行われ本日は第一回目だった。
なんと学校みたいでめちゃくちゃ面白かったし勉強になった。
そこでの感動エピソードがあった・・・
下記に続く。。。
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— MIMIZU@フランスの田舎 (@MIMIZU_KUN_FR) June 22, 2019
国籍も様々、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、セネガル、ロシア、アルメニア、日本という20人くらいの構成。モロッコのおばちゃんが学級委員として仕切り、先生の指示に従って授業のようにすすめられる。
歴史、社会保障、家、仕事、教育等の必要なテーマが盛りだくさん。
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— MIMIZU@フランスの田舎 (@MIMIZU_KUN_FR) June 22, 2019
参加者同士の話も結構盛り上がり、日本について聞かれたり、お互いの生活を話したりと平和な空間でImagineみたいな時間が流れる、移民としてみんな生きる為に苦労しているのも同時に感じられた。
年齢も様々、17歳から50代まで。
Mimizuは休憩時間のタイムキーパー係に(早く帰りたいから)
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— MIMIZU@フランスの田舎 (@MIMIZU_KUN_FR) June 22, 2019
最年少の17歳チュニジアの不良っぽい雰囲気の青年がフランス語も上手で、先生の質問にもしっかりと答える。
モロッコの委員長が、このクラスは優秀だと、時間にうるさい日本人もいるし、チュニジアの彼は何でも知ってるから、後で分らん事あったら彼にみんな電話して!と笑いを取る笑
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— MIMIZU@フランスの田舎 (@MIMIZU_KUN_FR) June 22, 2019
委員長はこう続ける。
少し昔の時代の移民には、子供にはあっても親に対して言語教育をサポートするようなシステムがなかったと言うと、先生がその通り今は学校で子供も親も語学の補講を受けるようになりましたと。
委員長、チュニジアの彼に君は親を助けてここまで来たんだよね、分ってるよと
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— MIMIZU@フランスの田舎 (@MIMIZU_KUN_FR) June 22, 2019
このチュニジア国籍の若者の笑顔と優しさの裏には計り知れない苦労があったんだろうなと、目頭が熱くなってしまった。
町ですれ違ったら絶対話をしないであろうその子と同じクラスになったという偶然に感謝したい。
彼とその家族の明るい未来を心から願う。
そして俺も頑張ろうと思った。
補足すると、移民が引き起こす問題も多く、
移民のことをよく思ってない人もたくさんいるのも事実。
このあたりの問題は非常に根深いので、簡単には言及するのを避ける。
が現在起きている様々な問題に対して
人種がフランス人が、日本人が、移民が、黒人が、アラブがとかくくってしまうとおかしくなると思っている。
我々も日本人の一単語で、くくられるほど簡単ではない。
自分がやられたら、言われたら嫌なことを他人にもしないという簡単なこと
子供でも分かることが、どうして大人の世界では難しいのかと頭を痛めてしまう。
Twitterを始めてみて、共通点のある友人のような人たちと大人になってから繋がることができ非常にうれしい反面、
世の中に垂れ流しになっている誹謗中傷に胸が痛むことが多い。
こういうのも想像力があればなくなる日が来くのかなと
Imagineのように理想郷なのかもしれないともわかっているけど、
You may say I'm a dreamer but I'm not the only one
きっと一人じゃないと信じている。
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