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【vol.6-3 2023冬号】さいたま市ノーマライゼーションカップ2023

 2023年2月25日(土)午後、さいたま市にあります、サイデン化学アリーナにて開催された、「さいたま市ノーマライゼーションカップ2023」に参加・観戦してきました!

1.大会概要

 今大会のパンフレットから以下抜粋です。

 ブラインドサッカーは、視覚障がい者だけでなく晴眼者も同じフィールドでプレーできるユニバーサルスポーツです。選手たちはイマジネーションを駆使しながら共に協力し合い、お互いの違いを超えてフィールド上にひとつに混ざり合います。その姿は、同市が条例を掲げて目指す「ノーマライゼーション社会(障がいの有無に関わらず誰もが共に暮らす社会)」の考えと共鳴します。そこで両者がタッグを組み、「さいたま市ノーマライゼーションカップ」が誕生しました。2013年から始まった「さいたま市ノーマライゼーションカップ」は、2017年までブラインドサッカー男子日本代表の国際親善試合でしたが、2018年から女子日本代表の国際親善試合を開催。今大会は、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、女子日本代表、日本代表の未来を狙うナショナルトレセン、ユーストレセンの3チーム2試合の対戦となります。

「さいたま市ノーマライゼーションカップ」パンフレットより

2.サッカーの街・浦和駅から、西口2番のりばのバスでサイデン化学アリーナへ!

 JR線浦和駅に到着しました。西口方面に向かうと、「URAWA SOCCER STREET」や「サッカーのまち浦和」のポスターが見えます。写真右側に見える階段を昇って行きます。

浦和駅西口方面

 西口の外に出ると、WEリーグの看板が登場。さすが、WEリーグに3つのクラブがある埼玉県!三菱重工浦和レッズレディースだけでなく、大宮アルディージャVENTUS、ちふれASエルフェン埼玉のことも推していて、埼玉県全体で盛り上げていこうというメッセージを発信していました。3月5日(土)に、WEリーグセカンドシーズンの後半戦が開幕しますからね!

浦和駅西口を出るとWEリーグ埼玉3クラブの看板が登場!

 西口を出て、2番乗り場から、桜区役所行のバスに乗車します。サイデン化学アリーナはほぼ桜区役所の区域の中にあるような位置にありました!

サイデン化学アリーナ到着!

3.アリーナの中に入ると、体育館の中に入る前に、9つのブースが賑わっていました!

 大会ということで、ブラインドサッカーの競技の試合を観戦に来たつもりでしたが、到着してみると、9つのブースが賑わい、お祭りのような雰囲気になっていました。
 1Fは、「A.ブラックホール卓球体験」「B.ガラガラ抽選会」の2つのブースがありました。
 2Fは、「1.JBFAストア」「2.ミニマルシェ(社会福祉法人 邑元会 しびらき)」「3.リレーションセンター」「4.ブラサカ体験」「5.日本ケアメイク協会」「6.ユニバーサルスポーツ」「7.展示(ヘルプマーク、女子日本代表紹介)」の7つのブースがあり、
 各ブースにはスタンプがあり、パンフレットにスタンプを押していくと、最終的に景品がもらえるようなシステムになっていました。
 私は友達と来ていたのですが、まず、「B.ガラガラ抽選会」のブースに行き、ブラインドサッカーボールが当たることを願いましたが、残念ながら当たらず、次に、「4.ブラサカ体験」ブースで、目隠しをして、ブラサカ体験をしてみました。

ブラサカ体験!周りの声が本当に助けになりました!
(蹴る方向を指さしてみよう、とアドバイスされた時の写真です)

 次に、「6.ユニバーサルスポーツ」である、モルックというスポーツの体験をしました。12の数字が書かれた木の棒を、木の棒を投げて倒していき、1本倒れた時は、書かれている数字、2本以上倒れた時は、倒れた棒の本数をカウントして、合計して、ちょうど30になることを目指すルールです。友達とバトルするか、協力して30を目指すかと聴かれ、迷いなく、協力して30を目指す方を選びました。そして、なんと、交互に何度か投げて、順調に、一発で30に辿り着くという快挙(笑)を成し遂げました。モルックというスポーツの存在は知っていたものの、ルールや遊び方はよくわかっていなかったのですが、やってみると、形を変えたボーリングのようなスポーツで、一瞬でのめりこみ、ハマってしまいました。楽しかったです!

12の数字が書かれた木の棒を倒していく
モルックに全集中モードの耳すま

 モルックに熱中したのち、試合開始を少しオーバーしたあたりで、いよいよ、ブラインドサッカーの試合観戦の体育館の席に向かいます。

4.ブラインドサッカー親善試合を初観戦!

 まずは、12:30キックオフの、ブラインドサッカー男子ナショナルトレセン対男子ユーストレセンの試合。15分ハーフですが、15分の間に、各チーム1回ずつ、ブレイクタイムを自由なタイミングで入れることができるルールのようでした。GKだけは見える人がやれるようで、ゴール裏には攻撃側のチームのスタッフが声を出して、指示出ししていて、重要な役割を果たしているようでした。ブラサカボールの鈴の音と、指示出しの人の声、チームメイトの声、視覚情報が全く無い中で、音と声を頼りにサッカーをするということのようでした。すごいですよね。。。

試合は白熱!

 さすがにナショナルトレセンの方が、見えないとは思えないような見事な足さばきを見せるなど巧さが光りましたが、ユーストレセンも懸命に応戦し、拮抗した展開となりましたが、最終的に1-0でナショナルトレセンが勝利しました。

1-0で男子ナショナルトレセンの勝利!

 次の試合に入る前に1時間の休憩が入りました。休憩の間に、「1.JBFAストア」「2.ミニマルシェ(社会福祉法人 邑元会 しびらき)」「7.展示(ヘルプマーク、女子日本代表紹介)」を周りました。
 「ジョガボーラきららさいたま」の活動でウォーキングフットボールをやってみて、浮き球禁止のルールなので、フットサルボールか、ブラインドサッカーのボールがあるといいかもね、という話をしていたので、会場の熱気の雰囲気、商売上手のお姉さんの一押しもあり、その場でブラインドサッカーボールを買ってしまいました!大切に使わせて頂きます。買った直後、その場で多くの人(ブラインドサッカー関係者?)が喜んでくれました。

NEWブラサカボールゲッツ!

 14時半、いよいよ、女子日本代表対ユーストレセンの試合が始まります。内容的には、女子日本代表のボール保持率が高く、攻撃の時間帯も長かったのですが、ユーストレセンのカウンターからのゴール前での決定力が半端なく、男子トレセンユースが3得点する試合となりました。

女子日本代表対ユーストレセン
女子日本代表対ユーストレセン

 何度も惜しいシュートを放っていた、菊島宙(そら)選手が、終盤で、豪快に決めきり、1点返しましたが、試合終了となりました。

3-1で男子ユーストレセンの勝利

 健常者のサッカーと比べて、見えないというルールが、かえって男女のレベル差を感じさせないので、男子対女子でも非常に拮抗した、白熱した試合になるのは、ブラインドサッカーの大きな魅力だと感じました。

5.今後のブラインドサッカー女子日本代表!


  女子日本代表の今後の予定ですが、8月にイギリスのバーミンガムでブラインドサッカー女子世界選手権があります。
     イングランド、ドイツ、日本、インド、モロッコ、アルゼンチン、ガーナ、マリの8か国が出場するそうです。

  7月に開幕する女子サッカーワールドカップとともに、こちらも大注目ですね!

6.ノーマライゼーションを考える!

 今回の、「さいたま市ノーマライゼーションカップ2023」に参加することができて、多様な背景をもった人同士が、一緒に、楽しんだり、戦ったり、場を作り上げる工夫の仕方を沢山学ぶことができました。こういう場が、なにか特別な場所ということではなく、私たちの日常の中で当たり前の風景になっていくことができたら、ノーマライゼーションが発展したということができるのかもしれないと思いました。私も、今回足を運んだことを糧に、なにか、場づくりに生かしていけたらいいなと思いました。開催してくださった皆さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました!


 


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