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日本三大秘境の椎葉村で『総合計画づくり』が始まりました。【担当者インタビュー】

令和3年度、椎葉村では第6次長期総合計画づくりを行っています。
この記事では、計画づくりの中で行った住民インタビューをもとに、
一人ひとりの椎葉村への思いをまとめ、皆さんにお届けします。

皆さんがお住まいの地域の「総合計画」、見たことありますか?

今回は日本三大秘境の1つ宮崎県椎葉村の役場地域振興課で、椎葉村第6次長期総合計画策定を担当する梅北実利(うめきた みとし)さんにインタビューしてきました。

個人的なお話から計画策定に対する思いまで、優しく語ってくださりました。

1.趣味は神楽とサウナ

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椎葉村でも神楽への愛情が人一番強いことで知られる実利さん。そのルーツをたどってみると、椎葉村にUターンした5歳頃のお話になりました。

「神楽の時は父親が、トラブル防止のために消防団員として出動していました。そんな父親のカブ、原チャに乗せてもらってついていったのを覚えています。母親の迎えをかいくぐって、隠れながら何か食べたり、火遊びしたり、そんな体験が子供ながらに面白かった」

そんな実利さんが本格的に神楽にハマったのは、椎葉村役場に就職した20歳の頃、実際に舞い始めてからだそうです。

「教え伝えられてきたことを守るのも大事だけれど、自分の型、自分なりの味を探求し、舞の中で出していくのが面白くて」とハマった理由を教えくれました。

難しそうな神事というイメージとは裏腹に、自分なりの工夫が求められる趣味性の高さが神楽にあることを知り、驚きでした。

週末は普段何をしているんですか?という質問には、「サウナ。近隣の温泉に行っても温泉入らずにサウナだけ入って帰ることもある」と神楽への愛と同じくらいのテンションで、サウナ愛も語ってくれました。

2.広報担当時代に気づいた住民と接する仕事の楽しさ

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椎葉村役場に入庁して22年。福祉保健課、教育委員会、病院、総務課(広報・選挙)、教育委員会(2回目)、地域振興課(現在)、と様々なお仕事を担当されてきた実利さん。

それぞれの仕事を振返りながら「どの仕事でも村民の方と接する仕事が楽しかった」と話します。

「昔、広報紙の撮影である住民さんのご自宅にある梅の木を撮影したことがあったんですが、翌年にも『梅が咲いたよ』という電話をしてきてくれたことがありました。そういう関係性をつくれるのが楽しい」

病院や広報時代のお話を聞いていると、なんとなく椎葉村っぽい、穏やかで温かい関係性がうかがえるエピソードが沢山。実利さんが地元住民の方とのコミュニケーションを心から楽しんでいるのが伝わってきました。

3.計画づくりでは地域住民の方の思いを聞くのが楽しみ

そんな実利さんが担当する椎葉村第6次長期総合計画の策定。この仕事のやりがいもやっぱり、村民の方とのコミュニケーションにあるとのこと。

「地域振興課の仕事は地域に関する様々な計画をつくることが多いんですが、行政職員が地元の声を聞かずに作っていいのか?という思いがある」

「今回の総合計画の中でも、地域住民の声を反映させるところが沢山あります。各地域の地元住民の声、思いを聞くのがとても楽しみです」

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地域の皆で作る総合計画、とても魅力的です。一方で課題も多そうですねと問いかけると、

「そうですね。総合計画は最上位計画なんですが、住民の皆さんは基本的に知らなかったり、そもそも興味を持ってもらえてないことも多いのが実情です。ここが変わればなと思っています」

「住民の方に計画の存在、そして一緒に作るんだという点を理解してもらえることで、もう一段上のかてーり*の精神が地域にできていくのではと思っています」

*かてーり:田植えを手伝ってもらったら何かお返しをする等、椎葉村に古くから根付いた相互扶助の精神。

と回答してくださいました。ひとつひとつ、丁寧に力強く話してくださった実利さん。言葉からは、総合計画づくりを通して地域全体を巻き込んで盛り上げたい、地域の繋がりをより良くしていきたいという強い思いを感じました。

4.さいごに

ミミスマスでは椎葉村第6次長期総合計画の策定支援を行っており、その一環としてこの記事を作成・発信しています。今後も定期的に発信していきますのでお楽しみに!

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