ボンビーの妄想

お休みだった日のこと。

近所を散歩する予定だったのですが、池袋に用事ができたのでお出かけしちゃいました。
用事は仕方がないとしても、その後は不要不急以外の何物でもなく、ちょっと心苦しい気持ちになりながらではありましたが。
東池袋駅の近くで用事を済ませた後、なんとなく北池袋駅に行ってみたくなったので、歩いてみることにしたのです。

池袋も、最近人気の居住地らしくお洒落なマンションもいろいろあるんでしょうけれど、私の古い脳内にあるのは線路沿いにありそうなボロボロアパート。
こういうところを「人が住んでるのか?!」と驚きながら歩くのが好きなのです。まったく失礼な話しです。

今日歩いたのが、まさにそんな雰囲気のところでした。
お洒落なマンションを見ても、よほどイヤラシイ感じのところは別として、特に妄想はしません。
けれど、古いボロボロアパートって、そこに住んでる人のことを妄想しちゃいませんか?
特に、その部屋にお年寄りが住んでいた場合。
このお婆ちゃん、なんでここに一人暮らしをしてるんだろう、などと考えてしまうわけです。
ベランダに干された洗濯物が、だいたいその人のストーリーを教えてくれていますから。
若い頃に、払いきれない借金をこしらえてしまい、ここまでの間ではどうにもできなかったとか。
で、それって何の借金だったんだろう。
夫(あるいは妻)に、全財産を持ち逃げされてしまったとか。
この人は、その後いったいどんな人生を歩んできたのだろうか。
ほんと失礼ですが、ぞくぞくしますよね。

若者が住んでいそうな場所であれば、何かを目指して田舎から出てきた誰かが、ご飯は食べられなくても、夢を食べて生きていそうな。
で、何を目指してるんだろう、などと。
テレビ番組の「ボンビーガール」を地で行く感じに違いありませんよね。
(いや、お年寄りも若者も、実際には住む部屋にこだわらないだけなんでしょうが)

そんなこと考えながら、時々迷子になりながら、北池袋駅へ。
駅がまた、ボロでいい感じだったのです!
(北池袋の住民の皆さま、すみません・・・)

でも、私自身は今よりビンボーにはなりたくないんですけどね。
本当に失礼で、申し訳ありませんね。

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