NIKE エアマックス90への未練

NIKEのエアマックス90が好きだ。
デザインも数えきれない程ある。
おしゃれアイテムのイメージだったが、履き心地が抜群に良いことは知っていた。

2015年に発売された、とあるモデルが気に入った。
すでに働いていたので、仕事用としてエアマックス90を使うことにした。色は黒。


階段の登り下りがあったし、フロア内を行き来する職場であったが、やはり長時間履いても脚が疲れない。
エア、すごい、ありがとう。
非常に有能なアイテムだった。

思い起こすと、、、
学校の先生って、こんな感じだったな。
スーツにスニーカー。ジャージにドクターシューズ。
様々な恰好で、歩く音がしない先生もいたし、特徴のある足音がする先生もいた。
ナースシューズみたいなのを履いている先生もいたな。
それらの装いは、機能を優先したせいだったのだろうか?


一般的な公立校に通った自分は制服があったし、上履きは指定のバレーシューズで、外履きはローファーだった。
指定のバレーシューズは紐靴。制服はスカートだから所作に気をつけた。


通学時はローファー。入学のために買い揃えてもらったことで、それ以外の履物は理由がなければ買ってもらうことはできなかった。
冬は足がつめたいし、夏は蒸れる。でも、制服だからローファーが正しい。
高校卒業までは、そのような価値観が自然だった。

だが、その後進学した先では’機能美’について考える機会が増えた。
いまだに知らない道具や製品や製法、技術だらけだ。機能美。大きなテーマである。


30代となった今となっては、
見た目はよくて、使いにくいもの。
見た目はよくないが、使いやすいもの。
生活をするうえで、後者を優先させるパターンが多い。反面、満足度は低い。

既に機能とデザインの両立されたものは世に溢れているが、自分の基準を満たせるよう、知識を得て取捨選択していきたい。

話が逸れたが、自分にとってエアマックスは機能美を満たす品として非常に満足していた。


数日前、下足箱の中を拭いていた際、エアに亀裂が入っていたのをみつけた。
いつから?
でも、かなり履いたしな。充分なくらい。そもそも、ぼろになるまで履いていたなんてみっともない?同じようなのあるかな?この配色とアッパーの素材が気に入っていたのに、、、と一瞬で思いが巡った。

ただ、もう機能を果たしていない。
未練がましく、手放すことにした。

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