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明日も頑張りたいあなたに、漫画『サプリ』を

全・働く女子にオススメです。もちろん、働く男子にも。

この漫画に出会ったのは、社会人一年目の冬でしたが、うつくしい作画と力強いストーリー展開に一気に引き込まれた記憶があります。

なんだか疲れたなってときに、やっぱり仕事がんばりたいなという気持ちにしてくれる、おかざき真里さんの漫画『サプリ』を今日は紹介します!

あらすじ


 広告代理店の制作局で働く27歳のOL、藤井ミナミ。仕事に奔走する日々の中で、7年半付き合った彼氏に突然別れを告げられるところから物語は始まる。憧れの広告業界で、昼夜問わずひたすら仕事に打ち込んできた藤井だったが、彼との別れにより改めて自分自身に目を向けることに。そんな主人公を取り巻くのは、さまざまな事情を抱えた働く女たち。仕事のキャリアはこれからだが、「女としての幸せ」も意識せざるを得ない年齢である彼女たちの悩みは尽きない。そんな彼女たちが繰り広げる、華やかで泥臭くて、強いけど脆くて、でもやっぱり美しい物語です。

この漫画のテーマ

 この漫画のテーマは一言で「女としてどう生きるか」ではないかと思います。
 どう仕事と向き合うか、どう恋愛するか、どう生きるか、そしてそこに「女として」の枕詞がついてきます。女としてどう仕事と向き合っていくのか、女としてどう恋愛し生きていくのか。
 30歳という一つの区切りとなる年齢を前に、それぞれ悩みを抱えもがきながらも前を向く登場人物たちを見て、どう生きていきたいかを考えさせられる漫画です。


魅力を三つ

 この作品の魅力を紹介します。たくさんあるけど頑張って三つにまとめてみた。

魅力① 絵が美しい

 なんてったって絵が綺麗です。コマ割、登場人物の表情・服装、感情を表現するきめ細やかなモチーフの数々まで、どれをとっても美しく、実際に広告代理店で働いていたという作者の美的センスが炸裂しています。
 各登場人物の洋服やアクセサリーなどのファッションも楽しむことが出来ます。
 作者おかざき真里さんは現在、イラストレーターとしても活躍されています。

田中女史、後ろのオーラはもはや高級カーテン。

魅力② 登場人物のキャラが濃い

 作者の岡崎まりさんは実際に広告業界で働いていたとのことで、登場人物一人一人に強烈な個性とリアリティがあります。
 例えば、主人公の同僚女性は一見男勝りなようで実はウェットな性格のコピーライターであったり、恋敵①は仕事人としても女子としても完璧な広告代理店営業ですが、結婚生活がうまくいっていません。恋敵②は事務職にコンプレックスを感じながらも、女の幸せは結婚と言い切ります。
 主人公はもちろんですが、その周りの女子たちも個性とリアリティを兼ね備えた魅力的なキャラクターです。
 それぞれが悩みを抱えており、取り巻く環境もさまざまですが、最後にはそれでも前を向いて生きていくしかないという強さを見せてくれます。 

魅力③ 痺れる名言が多い

 もう痺れまくる名言ばかりです。作者によると、言わせたい台詞は100も200もあるとのことで、そのために場面を重ねているんだとか。だから、展開の一番の盛り上がりで飛んでくる名言にやられるのかと納得します。キャラクターの性格、その状況あって100倍効いてくる台詞ばかりです。

 参考にいくつか紹介させてください。

田中女史。この強気の台詞と絞り出したような表情が切ない。

「男ひとりに支えきれる程度の人生かよ!」

『サプリ』4巻/おかざき真里


人気スタイリスト。彼女は徹夜明けでも変わりません。かっこいいな〜

「だって疲れた顔した女に仕事頼もうなんて思わないでしょ」
「笑顔ひとつで仕事回るなら安いものよ」

『サプリ』1巻/おかざき真里


またまた田中女史。彼女には圧倒的な強さがあります。

「サラリーマンていうのはね 死なないためのシステムなのよ」

『サプリ』最終巻/おかざき真里

こう見ると、田中女史は改めて強いですね。

まとめ

 漫画『サプリ』は、美しい作画と、魅力的な登場人物・セリフが輝く漫画です。
 そこには、働く女子が届ける働く女子たちの華麗なる戦いの物語があります。いつの時代も、前を向く人は魅力的なものだと気付かされます。
ぜひ、ちょっと頑張るきもちになりたい時には、働く女子も男子もそうでない人も読んでみてほしいおすすめの作品です!