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一般人でもCFA Level1 に合格する方法

こんにちは!みみです!
先日CFA Level1をPassしました。とても嬉しいです。
CFA Level1の受験記を書こうかなと悩んでましたが、Twitterで呟いてみると意外と多くの方から反応が頂けたので、思い切って書くことにしました。
ちなみに、特別な勉強法とかは全くありませんので!一人のCFA CandidateがLevel1に受かったお話として読んでいただけると、ハードルが下がってありがたいです。あと、意外と文字数も多くなってしまったので、その辺もお気をつけ下さい。
内容に関しては、私がCFAに挑戦しようか悩んでいる時や勉強している時に知りたかった情報、CFA Level1をPassした人に聞きたかった情報を全て盛り込んでいるので、これからCFAに挑む方やCFAを受けようか悩んでいる方、他にもいろんな方の参考になれば良いなと思います!


【プロフィール】

・一般大学卒の一般企業勤務
・TOEIC 600点
・簿記 未取得
・CMA 未取得
・その他、特出すべき経歴や資格なし

自分でも自覚しておりますが、本当に一般人でしかないです。おそらく、CFA受験者の中でスペックは下から数えた方が絶対早いです。簿記は3級すら持っていません。あと、金融関係の職業でもありません。強いていうとすれば、大学時代に統計学/経済学/会計の講義を取っていたり、ゼミで英語論文をちょいちょい読んでいたり、趣味でファイナンス関係の本を読んでいたくらいです。一般人の域を本当に出ないですね……

【CFA挑戦の経緯】

受験しようと決意した経緯は、周りの人の影響が大きいですね。私の周りには、CMA/JCPA/USCPA/日商簿記1級/中小企業診断士などの資格取得を目指して勉強している人が多くて、「自分も将来に向けて何か行動を起こさないとな......」という思いがずっとありました。人生の転機もあり、将来どうなっていたいかを自分の中で考えた結果、CFAを目指すことにしたのです。

数ある資格の中でなぜCFAを選んだかというと、シンプルにCFAの科目に惹かれたからです。興味のないことを勉強することが非常に苦手な性格なので、心の底から学びたいと思える科目であることは私にとって絶対条件でした。その点、CFAの科目はEthical and Professional Standards / Quantitative Methods / Economics / Financial Statement Analysis / Corporate Issuers / Equity Investments / Fixed Income / Derivatives / Alternative Investments / Portfolio Management の10科目でとても唆られる内容ですし、私の将来のキャリア像ともマッチしていたので「もうこの資格しかない!」という気持ちで挑戦を決意しました。

ちなみに、なぜCMAじゃないかというと、「CFAの方が取ったらすごいかな」みたいな俗な理由です(笑)。CFAという資格の権威にあやかりたかったんですね。あと、英語の勉強になれば良いかなって思ったりしてました。USCPAは科目に興味が持てなかったので、選択肢には入りませんでしたね。REGとかAUDとか自分の勉強したいことではないなって感じです。

【スケジュール】

・2022/6 : CFA Level1  申し込み
・2022/11 : 受験
・2023/1 : Passed!

2022年の6月にCFA Level1に申し込みました。CFA Level1の受験を決意してからとても悩んだのが、いつの試験に申し込むかですね。6月に申し込むとして「11月の試験に本当に間に合わせられるのか」という不安はずっとありました。まぁでも、多分いけるだろうという気持ちで11月の試験に申し込んじゃいました。勉強中、何度「2023年2月の試験にすればよかった……」と思ったことか。

結果的には2022年11月の試験をPassしたからよかったですが、Level2を受ける時はもう少し余裕を持って受験日を決めようと思います。これから受ける方も、少し余裕を持って受験時期を決めることをオススメします。意外と試験範囲広いです。

CFA Level1の申し込みにかかった費用は、CFA協会の登録料$450と受験料$1,000です。あと、次の【勉強方法】部分で話しますが、私はSchweser Notesも使っていたので、追加で$765かかりました。合計$2,215で、更に私が申し込んだ時期は1$=¥135円くらいだったので、日本円で30万円くらいかかりました。勉強だけでなく、生活も普通にきつかったです...…

【勉強方法】

・使用教材 : Schweser Notes, CFA協会 Practices + Mocks
・6月中旬~8月下旬 : インプット
・8月下旬~11月20日 : アウトプット, 復習

使用教材はCFA受験生ならみんな知っているSchweser Notesを使いました。もちろんEssential Packageです。他のPackageは高いですし(Essential Packageですら普通に高い……)、追加要素も私には必要ないなと判断しました。他のPackageを使ってないので推測とはなってしまいますが、CFA Level1を受ける方でSchweser Notesを使う場合は、Essential Packageだけで充分合格ラインまでは持っていけるかと思っています。ご参考までに。
大野忠士先生の著書も買ったのですが、私はほとんど読みませんでした。本の構成的にあまり頭に入らなかった為です。しかし、大野忠士先生を否定する意や他のCFA受験生にオススメできないというわけではないので、個々人の勉強スタイルにマッチした教材を選んでいただきたいです。
他のPrep Providersの教材は使っていないのでなんともいえませんが、価格や動画教材の有無、紙媒体とオンラインのどちらで勉強するのが自分に合っているのか辺りで決めればいいのではないでしょうか。他のPrep Providersの情報が欲しければRedditとかで調べるのがいいと思います。

インプット期間はひたすらSchweser Notesを読み込んでいました。事前知識がほとんどない内容を英語で読んでいたため、正直に言ってかなり大変でした。唯一まだ助かっていた点としては、Schweser Notesはオンラインでも読めるので、分からない概念を直ぐに日本語で検索したり、読みにくい文章を直ぐにDeepLで翻訳することができたところですね。

インプット期間で心掛けていたことは、内容を隅から隅まで理解する事ではなく、各科目の概要を捉えつつ個々の内容を大枠で理解する事ですね。この期間では、計算問題の公式とかは覚えようともしませんでした。どうせ試験範囲が広すぎて、一度読んだ内容でも他の科目の勉強している時に忘れちゃいますしね。もちろん、記憶力がいい人はインプット期間から隅々まで読み込んだ方がいいと思います。私の場合は時間が無かったし、自分の勉強スタイルを鑑みて上記の方法で勉強していました。そんな感じで、インプットはかなり駆け足で終わらせました。

アウトプット期間は、CFA協会のPractices/Mocksを解きつつ、全力で復習しました。なぜSchweserではなくCFA協会のPractices/Mocksを解いたかというと、結局CFAの問題はCFA協会が作っているからPracticesもCFA協会が作ったものの方が本番の試験に似ているものがあるのではないかと推測したからですね。あと、時間がなかったのでCFA協会とSchweserのどちらか片方に絞ってアウトプットをした方がいいと思ったのもあります。この選択は、結果的にはよかったのかなと感じております。

CFA協会のPracticesは最終的に2500問くらい解いて、正解率は68%くらいだった気がします。解かなかった問題は、出題割合が小さいDerivatives / Alternative Investments / Portfolio managementのものですね。
CFA協会のMocksは、試験17日前に2回目のMockを受けて前半68%/後半62%という記録が残っていました。この時点でかなり焦っており、勉強に一層全力を注ごうと決心したことを覚えています。

アウトプット期間で心掛けていたことは、自分が理解していない部分を特定して全力で復習することです。Practicesを解く時は問題の正解/不正解に関わらず、その問題で自分が理解していない内容を全てノートに記録していました。この作業で自分が理解していない部分を特定し、定期的に読み返して復習する流れになります。最終的に、A5サイズ80枚ノート6冊分の「自分が理解していなかった内容」が溜まりました。このノートのおかげでCFA Level1に受かったと確信しています。

アウトプット期間の勉強量ですが、私は1日でPracticesを50問解くと決めていたので、平均すると1日6時間程度でした。1問6分としても50問解くのに5時間かかりますし、そこから復習とかして6時間って感じですね。この期間は仕事もあって、本当に毎日忙しかったです。それでも気合いだけで乗り切りました。インプット期間の勉強時間は、あんまり覚えてないですが1日3時間~4時間だったのではないでしょうか。この時はまだ試験本番まで時間があったので、もっとダラダラ勉強していたかもしれません。

【CFA Level1 試験当日】

私の試験日程は、2022/11/21(月)14:30から試験開始で、会場はお茶の水ソラシティでした。試験直前は謎の自信があり、当日の朝ゆっくり起きて支度を整え、昼はお茶の水のカフェでリラックスしつつ、14:00くらいに受付をしたと思います。この日の午後のCFA受験者の中で一番乗りでした。

試験開始は14:30に設定されていたのですが、早めに行ったからか、14:10くらいには受付が終わって試験を開始することができました。そこから前半を解いた後、休憩を確か30分ほど取ることができるのですが、早く帰りたすぎて休憩を全く取らずに後半を解くことにしました。1秒でも早くCFA Level1から解放されたかったんです……そのまま後半も解き終わって、夜はお友達とお疲れ会をして試験当日を終えました。

CFA Level1の試験自体は、前半/後半共に10分 ~15分ほど余り、不安な問題を見直ししてから終えることができました。難易度的に、しっかりとPracticesの演習が積めていれば問題ないのかなと思いつつも、試験当日の夜は結構不安が残った手応えでしたね。

【CFA Level1 試験結果】

CFA Level1の結果は、ほぼ90th Percentileで合格することが出来ました。本気で勉強したからこそ、とても嬉しかったです。

科目別に見てみると、Derivatives以外は70%を超えているので、全体的に割と問題が解けていれば90th Percentileが取れるということが分かってよかったです。

個人的な心残りとして、いろいろな理由もあってCFA Level1は受験者の中でも圧倒的に上位の成績でPassしたいという願望があったので、今回の結果は少し残念でしたがまぁ受かっていたのでよしとします。

【CFA Level1 を振り返って】

ここからは、私がCFA Level1を受けた上で皆さまに伝えたいこと、と言うかLevel2以降を受ける自分に伝えたいことをつらつらと書いていきます。

・CFAに挑む理由を明確にする
CFA Level1を受ける中で一番大切だと思ったのがこれです。換言すると、CFAを受けるモチベーションの源泉を明らかにすると言ってもいいかもしれません。

私の場合は、自分が今後歩みたいキャリア的にCFA Level1をこの時期に必ずとっておきたいと思ったことが最も大きなモチベーションの源泉となっていました。それ以外にも、周りの友達が様々な資格の取得に挑戦しており、自分も負けていられないなと思うことが出来たのも大きいです。周りにこのような素晴らしい友達がいたことは、本当に幸運だったなと思います。
皆様も是非一度、なぜCFAに挑戦したいのか、その理由を考え直してみてもいいかもしれません。御節介でしたら申し訳ございません。

・Practices/Mocksの復習ノートを作る
勉強方法的な面で言うと、これが一番大切だと思いました。CFAといえど合格率が30%~40%ある資格試験なので、試験の想定問題や演習を積むことで合格確率を上げられると思います。私がCFA Level2を受ける時も復習ノートは必ず作りますね。

まぁ、復習ノートを作るのはあくまで手段で、一番の目的は「自分が理解できていない内容を明確にした上で、その内容を覚えること」です。私の場合は、その手段が復習ノートを作ることであっただけなので、是非皆さま独自の勉強方法を確立していただければと思います。

・教材のまとめノートは作らない
これはわたしがCFA Level1の勉強を開始した頃に犯してしまった間違いです。Schweser Notesの内容を日本語でノートにまとめていたのですが、圧倒的に時間がかかりすぎる割にはあまり記憶に残らないという良くない勉強法でしたね。時間をかけてノートにまとめるくらいならSchweser Notesを何回も読み直した方が良い事に気づき、早めに勉強の方針転換をしてよかったです。それ以上に、Schweser Notes等のインプットを高速で終わらせて、アウトプットに時間を掛ける方がさらにいいと思いますが。

ただし、まとめノートを作らないと言うのは私自身の勉強スタイルを鑑みて出した結論なので、他の方に絶対にオススメできないと言う意味ではないです。自分自身にあった勉強法を見つけることが最も重要だと伝えたかっただけですね。

・試験日から逆算して勉強のスケジュールを立てる
これも割と大切だと実感しました。私は意志がよわよわなので、勉強のモチベーションが下がってしまう時も割とありましたし、その日の勉強の進捗度ではなくて勉強時間だけを見て満足してしまうような人間でした。でも、大切なのって試験範囲をどれだけ勉強し尽くしているかであって、勉強時間だけが長くても全く意味なんてないですよね。書いていて自分の耳が痛いです……

なので、Practicesを解く時は受験日から逆算して1日何問解かなければいけないかを逆算した結果、私の場合は1日50問という問題数に落ち着いたわけです。勉強時間なんて関係なくて、1日に50問を解くペースで進めないとCFA Level1に受からないとなってしまったので、毎日這いつくばりながらPracticesを進めていました。皆さまは私みたいにならないように、計画的に勉強していただけると幸いです……

【最後に】

最後までお読みいただきありがとうございます!
私自身、書き始めるまではこんなに長くなるとは思っていなかったのですが、「私がCFA Level1の勉強をしていた時に知りたかったこと」を全部書こうとしたら意外と長くなってしましました。
日本ではまだまだCFAの情報が少ないからこそ、これからCFAに挑戦する方が私のNoteを読んで何かしらでも得るものがあれば嬉しい限りです!

他にも、何か気になることがございましたら、私のTwitterアカウント : @mimimi_winterまでお気軽にご連絡ください!

これからも一緒に頑張っていきましょ〜
では!!!

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