スイス仏語圏のパティスリー

こんにちはー。
今日はスイスのパティスリーのお話。
ここフランス語圏のケーキなどの洋菓子のクオリティーは本当に高い。
スタンダードなものから洗練されたものまで。
もちろん、お値段はするけど日本の都会のケーキのお値段をご存知なら納得できるはず。
フルーツのタルトからチョコレートムースまでほとんどなんでもおいしい。
パン屋さんのケーキですら、本当に美味しい。
と、言うよりも日本人好みって感じの方が近いかもしれないですね。
良質なクリームやバターはお手のもののスイスだからこそ出せるコクのある味、でも甘すぎない。丁度いい甘さ。
イタリアにいた時にケーキを友人と食べ歩いたが甘いの、なんの。全部食べられない事が良くありました。
アメリカではボリュームと甘さで完食できない、ということもしばしばでした。
でもスイス、流石3カ国語の国です。
言語が変わるとケーキも変わります。
ドイツ語圏に行けばナッツがどっしりのケーキが主流になるし、イタリア語圏に行けば濃い濃いエスプレッソに合うような甘さ。
日本人好みのケーキが主流なフランス語圏にいる私はケーキを食べる度にその恩恵に預かれる。

ではお目にかかる頻度が多いケーキをちょっと紹介。
カラック・・大抵は緑色の丸いケーキ。緑の部分はアイシングです。中にチョコガナッシュが入っていてそこの部分はタルト生地です。トロッとしたガナッシュがそこまで重くなく、そしてサイズもさほど大きくなくとても美味しいんですよ。子どもも大人も大好きです。このカラック、調べてみるとなんとヴォー州のスペシャリティなんだそうです。そして、100年前には既にあったという歴史のあるケーキだったんです。スイスロマンド(フランス語圏)では絶対と言って良いほどケーキ屋さんやパン屋さん、スーパーで見つけられます。

モンブラン・・こちらではヴェルミセルといいます。細いスープ用のパスタが語源の様です。モンブランでは通じません。日本のよりも栗がしっかりと効いた栗クリームです。(クリームは入っていないかも)そして中はたいてい生クリームと焼きメレンゲ 、クッキーっぽいタルト生地  です。だいたいどこでも見つけられます。にほんのものとはまた違った味わい。

にんじんケーキ・・そのままにんじんのラペがナッツと一緒に焼かれたパウンドケーキ風のケーキです。上に大抵にんじんの形をしたマジパンが乗っています。素朴で美味しいケーキです。フランス発祥説とスイス発祥説があるそうですが、スイスではどこでも見つけられます。

他には、エクレア、タルトタタン、アプリコットタルト、チョコムース、パッションフルーツムース、フランボワーズムース、フォレノワール(チョコとクリーム、チェリーが入ったドイツのケーキ)、シューアラクレーム、シュケット(シュークリームのクリームなし)ミルフィーユ、、
こんなところでしょうか。

ジュネーブ 、ローザンヌ近郊にいらっしゃる事があればぜひケーキを食べ歩いて下さい。
小さな町のケーキ屋さんやパン屋さんで幸せのひと時を。

それではサリュー!!

フランボワーズとショコラノワールのタルト

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