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日本万歳。             小さな落とし物でも帰ってくる国。

一週間前に、職場のカードキーを入れた小さい小銭入れがないのに気づいた。
わたしの職場、わたし含めて3人だが、だいたい朝はわたしが一番にチャリで出勤してくるので、カギを開けるのはわたしのことが多い。
しかし、その日はデイパックのポケットに入れてるはずのカードキーケースが見当たらなかったので、他の職員の出勤を待たねばならなかった。
別のバッグに入れたかな、と帰宅して探したが、ない。
わたしがそのカードキーケースを、自宅のカギやニモカのカードケースなどといっしょにデイパックの同じポケットに入れてるから、どれか取り出すときにほかの物も落ちる可能性がある。
早くこの習慣を変えるべきだった。

まあ、仕方ないし、カードキーは警備会社に連絡して失効してもらい、職場のアナログのカギをつけたキーホルダーも一緒に小銭入れファスナーにくっつけてたので、結局カードキーとそのカギもなくしたわけだが、個人情報は入れてないし、予備のキーもある。
警察署で紛失届書く方がめんどいからなあ、と、あきらめてたら、なんと警察署から職場宛てに電話があった。

過去に、わたしの職場に通院している患者さんが落とした財布の中に、当院の診察券が入っており、それで警察から問い合わせがあったことはあったので、またそのたぐいかと思うと、なんと、わたしの落とし物に関する問い合わせだった。
拾得した場所を尋ねると、わたしの自宅近所。
警察は警備会社に問い合わせてカードキーのナンバーからわたしの職場を特定したらしい。
お~、ニッポン素晴らしいかな。

正直わたしは、落とし物を道の真ん中で見かけた場合、もしそれがすごく貴重なものでなさそうなら、落とした人がすみやかに戻ってくることもあるかも、と考えて、あえて近くの見えやすい塀の上などに置くにとどめて届け出ないこともある。

以前、近所の道路で通帳をひろった。
むき出しにポンと落ちてて、しかし残高は600万円くらい。(ただし、記帳ちゃんとしてなかったら、その額は上下変動するからほんとは残高いくらかは不明だが。)
さすがに通帳だからな~と思い、その時は届けた。心の中で、「何パーセントかもらえる?のかな?」とかちらっと思いながら(笑)。
でも、相手にこちらの情報を教えますか?というような項目には、まあ、相手がどんな人かも不明だし、いや、教えなくて結構です、ということで終わった。

今回のわたしのカードキーを届けた方も、ご自身の身分はわたしに明かさない方を選んだようだ。
しかし、心の中で「あなたに幸あれ」と願っている。

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