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高校時代に書いた短編集

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高校時代(2016.4〜2019.3)に書いた短編小説をまとめたものです。
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記事一覧

ブローク (180819)

 その日がぼくと先輩の会った最後の日だった。ぼくの部屋はほこりっぽく、明かり取りの窓が伝…

レガスピ
2年前
8

モルダス

 俺がある朝に目覚めたとき、俺のすぐとなりで〈モルダス〉が眼を瞑って横になっていた。死ん…

レガスピ
5年前

マコちゃん

 やがて百年が経ち、まもなく千年が経つだらう。そしてこの、この上もない正しい行ひのあとに…

レガスピ
5年前
1

人びと (2018)

 ひとかたまりになっているというのだ。どんなものかわたしにはわからなかったが、一度見てし…

レガスピ
5年前
1

ウィスキークローン (2017)

       1  中学の頃、担任の教師が教卓に両の手を突き、よくこんなことを口にしてい…

レガスピ
5年前
2

顔 (2017)

       1  男は自分が自分で怖くてたまらなかった。毎日鏡で自分の顔を突き合わせる…

レガスピ
5年前
2

Aの変移 (2017)

 男と女は抱き合いました。いえ、正確に言えば、女が男を抱いたのです。男にはもう、女を抱き返すだけの力も、残されていませんでした。男はなんにもせず、考えず、そして、何にもとらわれることなく、この数年を生きてきました。女は、男の恋人でしたが、いまでも男が女を好きでいるかなどは、誰にも分かりません。彼はまったくのところ、寡黙なのですから。  男を植物のようにしてしまったのは、とある交通事故でした。二トントラックが、彼の腹の上にタイヤ痕を刻みつけました。男は、即時、意識を失って、倒れ

受刑者 (2017)

       1  あのクソ野郎、ふざけやがって! 俺は苛立って玄関扉を強く蹴破った。築…

レガスピ
5年前
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失明 (2017)

 五年前、妻との間に子をもうけてから、このままの職では食いつなぐことすら難しいことに、今…

レガスピ
5年前

ケロイド

       1  どれほど分け入っても、景色は変わりそうにない。人の手がかかっていない…

レガスピ
5年前
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