見出し画像

水素エネルギーが、なぜ今注目されているのか?

どうも。こんにちは。こーしです。

水素エネルギーが、なぜ今注目されているのか?

今さら感がありますが、ちょっと気になったので、記事にまとめてみました。



車でいえば、「これからはEVの時代でトヨタのFCVは廃れる。だから、水素社会なんて幻想なのだ」という意見が多数になっています。

しかし、水素には、化石燃料(ガソリン等)の代替という以外に、「エネルギーキャリア」というもうひとつの重要な役割を担う可能性があります。

<エネルギーキャリアとしての水素の役割>
①電力の不安定部分や余剰部分を水素に変えて貯蔵することで、再生可能エネルギーの導入量に制約がなくなり、飛躍的に拡大できる。
②オーストラリアの未利用褐炭のように、海外で使われていないエネルギーを水素の形で大量に輸入できる。

<日本にとっての水素社会推進の意義>
①エネルギーセキュリティ
地政学リスク、価格急騰のリスクを軽減できる
②産業の振興
水素エネルギー分野で高い競争力を持つ。
世界で普及すれば、日本企業にとってビジネスチャンス。


【水素社会の目標】
「CO2フリーの社会の構築」
      ↓
「再生可能エネルギーの普及」
      ↓
「水素の製造」
      ↓
「水素サプライチェーンの構築」
      ↓
「FCV、水素ステーション、家庭用エネファームの普及」

【再生可能エネルギー普及のための課題】
・適切な地理環境を選択
 太陽光:サンベルト、風力:パタゴニアなど
・市場規模(欧州では解決しつつある)
・余剰電力の調整 → 蓄電池 or 燃料電池(水素)


しかし、水素社会のライバルは、イーロン・マスク(テスラ)が提唱する蓄電池社会になります。

【水素社会 v.s 蓄電池社会の課題】
・水素製造の効率アップ
 アルカリ水電解、燃料電池発電の効率アップが必要
・輸送・貯蔵技術の構築
 水素は分子が小さく、取り扱いが難しい

海外から電力を持ってこないといけない状況であると考えると、エネルギーキャリアとして水素が有力な選択肢になります。

しかし、国内で使用するエネルギー分を発電する能力があれば、蓄電池で良いような気もします。(アメリカでは蓄電池社会が有望か)

最近はアンモニアの可能性についても興味をもっており、今後もう少し調べて、記事にまとめたいと思います。


【参考図書】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?