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初夏の芝生に要注意!

抹茶とお散歩をするときはアスファルトも歩くのですが、シニア犬ということもあり、出来るだけ脚腰に優しい地面を選ぶようにしています。

田舎に住んでいるので、田んぼの畦道や犬が入っても大丈夫な公園の芝生なんかが多いのですが、そういった抹茶とお散歩したいところに今年も要注意のアイツらが順調に育ってきています。

要注意のアイツらの正体

アイツらというのはメリケントキンソウという草です!

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全体はフワッと柔らかい草なのですが、花が咲いた後の種が悪魔なのです。

最近は各自治体などのホームページでも注意喚起されているのでご存知の方もいらっしゃると思います。マキビシソウとも呼ばれているそうです。

草を踏むと種の鱗片が犬の肉球に容赦なく刺さります。もし人が裸足なら歩けないレベルの痛みに襲われます。

上の写真の白っぽくなっているところが花でその周りをトゲトゲしたものがグルッと囲んでいますが、この棘一本一本が種です。

検索すると「カブトガニのような種」と出てくるのですが、カブトガニの尻尾にあたる部分が天に向かって生えていて、花が終わると硬く鋭い棘になるのです。

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私個人的には頭が尖ったウイングスーツ着た人に見えるんですけどねえ。

わかりやすい写真があるのでこちらの熊本県のサイトページを見てください↓

気をつける時期

今の時期に素手でこの草を抜こうとすると硬くなりかけた種でチカチカするので注意してもらいたいのですが、本格的に刺さる時期は

5月に入ったあたり〜6月終わりまたは7月初旬まで(福岡)です。

残念ながら芝生が気持ちの良い時期に丁度かぶるのです。

この時期は、芝生や畦道は避けてお散歩をするのですが、ブロックタイルの継ぎ目などに生えていることもあります。

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生えている場所

日当たりが必須条件のようです。

一株は放射線状に茎を伸ばして、平たく伸びます。

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メリケントキソウよりも背丈があるクローバーなどがもっさり群生しているような場所には生えておらず、短く刈り込んだ地面や周りの草丈が低い場所でよく見かけます。

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繁殖力は旺盛のようで、毎年着実に生息範囲を広げています。

動物や人の足や靴の裏に種を運んでもらう方法で生息域を拡大している模様。

私たちも靴の裏のチェックもした方が良さそうです。

刺さったらどうする

毒はないので刺されば素手でも抜けばOKです。深く刺さることはないので抜くのは簡単です。抜いた後、その辺りに捨てないことも大切です。これが種なのでまた増やすことになってしまいますからね。

抜いた後、何かの拍子に自分の手に刺さることがあるので、それは十分気をつけてください。

抹茶は刺さったら即痛い足を上げて一歩も動かなくなり私をじっと見ます。抜いた後はそのまま散歩を続行していますが、それ以上の問題は特にないようです。

トラウマにしないために

抹茶は取ったら何事もなかったように歩いてくれますし、中には刺さっても全く気にしないわんこさんもいますが、そうはいかないわんこさんももちろん多くいます。

足の裏を触られるのが苦手で触らせてくれないとか、痛みが恐怖につながってしまうとか、パニックに陥り噛み付くとか、そこから立ちすくんで動けなくなるとか、痛い思いをした場所に断固拒否で行かなくなるとか様々。

ドッグトレーナーという仕事をしていると、愛犬の行動が間違っているのではないかと心配されている飼い主さんが、この犬の反応は良いの?悪いの?と尋ねられるのですが、犬の行動は常に正しいです。

犬が困っているのならヘルプをするのが飼い主の役目です。

ただ、できることが増えるとそれ自体が犬と飼い主の助けになるので、トレーニングはそういう意味で必要になります。

いろんな子がいるのでその子その子で対応は変わるのですが、共通してこれはやっといたほうがいいのではないかなというのは、

・メリケントキンソウが生えている場所にその時期だけは近寄らないようにする
・足の裏を見せてくれる&触られせてくれるよう予め練習しておく
・散歩後はお手入れと一緒に身体のチェックを行う

最後に

犬だけでなく小さなお子さんも気をつけてあげてください。メリケントキンソウが生えている公園も増えています。転んで手や膝をついたところがメリケントキンソウでトゲトゲ最高潮の時だったりしたら、とんでもない痛みだと思います。

また、草の姿を知っていれば、無闇に怖がることもないと思います。見かけたら避ければいいだけですから。

ご存知ない方は、他のサイトなどでも姿を確認して、実際に「これかな?」と見つけたら“ゆっくり”触ってみてください。

チカッとしたらそれです。

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くれぐれも怪我のないように。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

たばたまき


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