メンヘラJKがしあわせJDになる方法。番外編:メンヘラとヤンデレの違い

 この前、友人からこんな質問をされました。
「メンヘラとヤンデレってどう違うの?」
 これは、多くの方が衝突する疑問かと思います。私も曖昧だった時期がありました。

 この記事は「脱メンヘラ」の記事であって、「脱ヤンデレ」の記事ではありません。それは、メンヘラとヤンデレは別物だからです。
 というわけで、私なりの解釈になるのですが、メンヘラとヤンデレの違いを明確にしていこうと思います。

誰を愛しているのか

 メンヘラとヤンデレの最大の違いは、ここです。
 誰を愛しているのか。
 メンヘラは、自分を大事にしています。
 ヤンデレは、相手を大事にしています。

 いや待て待て、メンヘラは自己肯定感がなくて、自分を愛せないから問題なんでしょ? ……ここまで読んでくれた方は、そう思うかもしれません。
 ここで大事なのが、相手を本当に愛しているのか、相手のためを思っているのか、という点です。

 分かりにくいと思うので、アニメのキャラクターに喩えてみましょう。『School Days』の西園寺世界桂言葉です(なんというチョイス)。

 知らない方に簡単にご説明します。
 高校生の主人公、伊藤誠は、同じ学年の桂言葉のことが気になっているが声をかけられない。しかし、ひょんなことから隣の席の西園寺世界が誠と言葉の仲を取り持ってくれることになるのです。
 誠と言葉は無事恋仲になるのですが、常時くっつこうとしてくる言葉に飽きてきた誠は、なんと世界に手を出してしまいます。実は誠のことが好きだった世界は、言い訳しながらも誠と肌を重ねてしまいます……。

 この『School Days』でいえば、世界はメンヘラ、言葉はヤンデレであるといえるでしょう。
 まず、言葉です。彼女はどんな誠であっても、嫌いになることはありませんでした。
 もちろん、愛されたいと思っているのはメンヘラと同じです。しかし、誠のことを信じ続けました。「彼が好きなのは私だけ」だと。……これが良いことか悪いことかは別ですが。

 対して世界は、誠と言葉を引き合わせたのが、そもそも自分が愛されるため。口では「誠くんが幸せなら」と何度か口にしますが、その意志が折れてしまっています。
 結局、変わってしまった誠のことを受け入れられず、最終的に……これ以上は、ネタバレになるので伏せます。

 どうでもいいですが、世間一般的に世界は嫌われているようです。
 しかし、私は世界と過去の自分と重ね合わせて同情してしまいました。一度好きになってしまった恋を諦めるのは、やはり難しいことかもしれません。

 この話で大事なのは、どっちが正しいか、どっちがより良いのか……ではありません。あなたがヤンデレなのか、それともメンヘラなのかが大切な部分です。
 本当に相手のことが好きですか?
 愛されるなら、誰でもいいのではありませんか?

 まあ、「私はヤンデレです」と公言するのもおかしな話ですが(笑)、少し考えてみてくださいね。

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