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アートな旅 in London

ロンドンではいつものように美術館・ギャラリー巡りをしてきた。

今回初めて行ったのはロンドン大学内にあるピートリー博物館。
大量のエジプトコレクションを無料で公開している。
大英博物館のエジプトコレクションよりは見栄えはしないもの、重要でないものなのかもしれない。
だが展示品との距離がとても近いことや展示の仕方が無造作で大量で、コレクションがより身近に感じた。
とっても気さくなスタッフがいろいろと説明してくれるのも嬉しくありがたい。

紀元前3000年ほど前に作られた土器。
形・色が繊細な上に状態が良すぎて驚き。
シャブティは死後、死者の召使となると信じられた像。
身分問わずみんな作るらしい。

こういう物凄く精巧な昔から残っているものを見ると、本当に人類は進化しているのかなと思ったりする。
プチプラの雑貨や洋服などは質も形も微妙なものが大量生産されて、売り切れないものを処理するための廃棄工場まで作ったりする。
純然たるエネルギーと資源の無駄遣い。
何がしたいんだ、人類。とたまに言いたくなる。
いや、確かに便利だしつい買ってしまうこともあるんだけれど…。


ホワイトキューブギャラリーではまたしてもバゼリッツ。
半年前は彫刻作品を見てきたが、今回は絵画。

カラフルで明るく、ダンスをしているようにも見える。
力強く大きくて大迫力


テイトモダンではオノ・ヨーコの展覧会を観てきた。
前衛的すぎる作品はあまり得意ではないので正直ピンとこなかったが、参加型アート作品はとても良かった。

Refugee Boat
真っ白な壁と難民船に見立てた白い船に青色のペンでメッセージを書く。
壁一面の青色のメッセージのせいで人がみんな海の中にいるように感じる。
船に書く人たちが船から落ちないようにしがみつく難民にも見える。
平和を願うメッセージがあふれる空間。

My Mommy is Beautiful
母親へのメッセージを書いた紙を一人一人が壁に貼り付けていく。
世界中の言葉で様々な筆跡で母親へのメッセージが書かれており、それらが壁一面を覆っている。
愛に満ちた空間だった。
おばあさんが一人、この世にもういないであろう彼女の母親へ向けたメッセージを壁に貼り付けているのを見て温かい気持ちになった。
私の母へのメッセージは「五体満足に産んでくれてありがとう」というもの。

Wish tree
願い事を紙に書いて木に括り付ける七夕の短冊のような作品。

心が満たされた旅でした。

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