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短編小説0045 自分濃縮 837文字 1分半読

やりたいこと、熱中したいこと、本当の自分を探す。

悩んで、答えが出ない。答えが出ないから行動できない。

それは当然だ。

経験値が少なすぎるから。

動いてないから。

行動していないから。


まずはちょっと興味あるもの、好きなものに手を出してみる。


興味が湧くものがなければ、映画館に行け!
着いたら次に上映が始まる、一番早い作品のチケットを買え!すぐに見られるものを問答無用でみろ。全く興味が持てないものでも関係ない、とにかく見ろ。

どうだった?
面白かった、つまらなかった。

その感想を細かく分析。言葉にしろ。

なぜ自分はそう感じるのか?
自分の人生経験に似たシーンがあったか?
脚本家の意図が読めたか?
作品のこととはズレていたって構わない。
何を感じた?
それはどうしてだ?


一週間続けて見て、飽きたら次の何かをやってみろ。

何も思いつかないなら映画をしばらく続けろ。


その、次に見つけたものを何となくやる。


さらに考える。何故楽しいのか?


あと歩け。もしくはランニングでもいい。その他球技でも何でもいいから気持ちよく運動しろ。


気分がいいこと。もの。

それをどんどん続けて、どんどん煮詰めて、濃縮させる。

心地の良い理由が思い浮かばないかもしれない。

それならそれでいいじゃないか。


楽しいからやる。

例えば山登りの人になぜ山に登るのかと、聞くようなものかもしれない。


でも自分なりの分析ができるだろう。

山登り好きなら、一人が好きとか、勝ち負けがかるスポーツが好きではないとか、そんな理由が色々、「ああ、そういえばワタシそうかも」、と思いつくかも


経験の濃縮。

好きなものを濃縮。

そうすると自分の分析ができてくる。

自分探しって、自分取り扱い説明書の作成なのだろう。

だから色々馬鹿げたことやってみるんだよ!
だから全く興味のないことをやってみるんだよ!
経験しか自分の血肉にならないんだから、ふさぎこんでいたってなんにも始まらーん。
ふさぎこんでなんか変わるならずーっとふさぎこんでろ。きっとなんも変わんないよ。

とりあえず散歩しろ。



おしまい

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