こんなにうすくしか繋がっていないのに、それで繋がった気になっているの?
3月はなにかといろいろなことが起きて、あっという間に過ぎていった。
満月に出会った人と、新月に付き合うことになった。満月に出会うなんてロマンチックなように見えるかもしれないけれど、満月の前後、人は気持ちが高揚しがちなので、冷静な気持ちでいられるように意識していた。
まあ、それはいいのだけれど、最初から恋愛モードで出会って、この人になら好意を自然と抱けるなぁと思ったこともあって、付き合ってみることにした。(2年以上前の彼を引きずっていた私にとって、他人に好意を抱けること自体ひさしぶり…)
以前の彼は、一年ほど友だちのような関係性だったので、深く話せる、対話好きの人で、それなりに心を通わせられている実感もあった。
けれど、今回の彼とは、深いところまで潜って話せている感じが全くしないし、なんとなくノリで話しているようにも感じる。
この人は、わたしに興味があるんだろうか?
こんな会話で話せた気になっているの?
と思ってしまう。
なんだか、彼や職場の人を見ていると、
そんなんで他者や自分と繋がれるの?
それで満たされているの?
と疑問に感じる時がある。
ぶつかることに面倒くささを感じたり、傷つくことを恐れたり…
そうやって淡くいろんなものを回避して、暮らしていけちゃう。紛れて、まるで自分が感じたことも相手が感じていることも、なかったように振る舞う。
それってなんだか虚しいし、自分が何かを見て見ぬしていること自体に気付けないのはなんだか悲しいような気がする。
ただ、今までそういうコミュニケーションを続けてきた人は、それに慣れているから意識の上ではなんの違和感もないんだと思う。そんな彼とどうやってこれからお互いのことを話していこう。
私が感じたこと、考えていること、言葉にして話してみよう。
私も彼に問いかけてみよう。
私にも彼にもある、気持ちの機微をそっとすくいあげて、こんなものがあったんだねと語り合いたい。
合間を飛ばさずに、心の動きを掴んでみたい。
異文化交流なんだろうなぁ、恋愛って。
私とはまったく違う人。
隔たりがあるからこそ、
もっと知りたいと思う。
彼にもっとぶつけてみよう、私の問いかけを。
困らせてしまうほど。
きっと何か変わるはず。
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