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大切な1冊「ルリユールおじさん」


初めての投稿です。
就活の息抜きにゆるゆる書きたいな〜と思っています。

今日ふと思い出したので、私の大好きな絵本とその思い出について紹介させてください!

それは私が6歳くらいから好きだった絵本
「ルリユールおじさん」(作: いせ ひでこさん)です。


・絵本を読み聞かせてもらっていた毎日

幼少期、私の母は毎晩、私と妹に絵本の読み聞かせをしてくれました。いつから読み聞かせが習慣化したのかわからないほど小さな頃から、「絵本を読んで寝る」というのが日常であり毎日の楽しみでした。
そのため、実家には絵本が何百冊、もしかしたら千冊超えてるかも...というくらい山のように絵本があります。

休みの日には家族で図書館に行って、妹とわちゃわちゃしながら気に入った絵本や紙芝居を借りたな、なんて書きながらいろんな思い出が蘇ってきます笑

思い出に浸るのはそこそこにして... 毎日読んでもらっていた絵本の中でも、6歳の私が特に好きだったのが「ルリユールおじさん」なんです。

・ルリユールおじさんの魅力

「ルリユールおじさん」の「ルリユール」とは、「手作りの製本」のこと。

「ルリユールおじさん」のあらすじはこちら↓
お気に入りの植物図鑑がバラバラになってしまった少女。「ルリユールおじさんの元へ行けば、その植物図鑑を直してくれるよ」と言われ、ルリユールおじさんのお店に行きます。ルリユールおじさんはその植物図鑑を修復し、生まれ変わらせます。

もちろん話の内容も大好きなのですが、もっと好きなのが、
①ルリユールおじさんが図鑑を直す過程が丁寧に描かれているところ
②少女とおじさんの交流
です。

①製本過程を知る機会って、あまりないと思います。この絵本では、その過程が繊細に描写され、読む人にワクワク感を与えてくれます。
絵本の中の少女も、図鑑が生まれ変わっていく姿を目の当たりにしてとても楽しそうで、私もその少女になったような気持ちになりました。

②おじさんは決してフレンドリーとは言いづらい人でした。ですが、製本に必死に向き合うおじさんと、図鑑をまた読みたいと願う少女は次第に心を通わせていきました。
当時は「こんなおじさんに会いたい!」「ルリユールおじさんってどこで会えるんだろう?」と真剣に考えていた気がします。


・実は母も

最近知ったのですが、この絵本は、私の母にとっても思い出深い作品だそうです。

大人も子供も楽しめる内容で、少し難しいかなと思いながらも私に読み聞かせてくれていたようで...
6歳の私がこんなにのめり込むなんてとびっくりしたそうです。

とある絵本サイトで、母が「ルリユールおじさん」のレビューを書き、たくさんの方から嬉しい反応を頂いたんだよと教えてくれました。
当時の母のレビューを読んでみると、私と母の会話が書かれており、母にとっても大切で忘れられない作品だったことを知りました。


話は変わるのですが、大学生になり、私がカバーの絵に魅了され、唐突に読んでみたい!と思う小説がありました。
そのカバーの絵を母に見せてみたところ、いせひでこさんの絵じゃない?と言われ、調べてみたところ、本当にその通りでした!
いせひでこさんの絵が大好きなんだと改めて実感したエピソードです。



この作品を作られたいせひでこさん、出会わせてくれた母に感謝し、これからも「ルリユールおじさん」を愛し続けたいと思います。

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