Cornelius 夢中夢ツアー 帰宅テンションのままありのまま
Cornelius 夢中夢ツアーが凄すぎました…
冒頭画像は、開演前にスクリーンに流れていた映像の切り抜き。美しい鳥たち(しかし顔がない)が、エモーショナルに羽ばたく様子に、様々な音楽が流れていました。(後述追記予定未定)
開演
鳥たちと同色の、夢を想起させる不定形な雲や煙、霧のようなもやもやからメンバーのシルエットが映されて幕が開く。
1曲目 火花
はい、泣きます。泣く。なんでかなんてわからん。もはや開演前の映像とSEから込み上げていたんだから仕方ない。圧巻。VJも良い。ありがとうおかえり小山田くん。
2曲目 変わる消える
ありがとう夢中夢…引き続き涙止まらず。脳みそがくらくらする。
3曲目 Too Pure
初めて聴いた時からライブでやばそうと思っていたけど、それ以上!しかもVJが美しすぎる。草木や花々が萌え出る。音は音源よりノイズ盛り盛り。そのジャストなところでVJが曼荼羅のように迫り来る。涙に加えて脳汁ほとばしる。
4曲目 Drop
この流れでこれぶっ込んでくるの反則すぎる!カッコいい!最高!涙がやっと引っ込む。
5曲目 Audio Architecture
小山田だーーー!わっしょいわっしょい!この流れは想定内なのもあって、ひたすら快楽に酔いしれる。カチカチミニマルモノクロVJ。
6曲目 Helix / Spiral
この流れも最高に気持ちよくて引き続きThe小山田を楽しむ。VJはDNA螺旋がたくさん出てきた。
7曲目 Another View Point
ヤバすぎました。以前から毎回正しく「ポイント」となっている曲ですが、今回は、プリミティブかつ民族的な映像に、それら音も被せながら始まる。木の臼で何かをついているとか、民族的な木製楽器を奏でているとか。そういうところから始まり、徐々にミュージシャンたちの映像に移っていく。たくさんのレジェンドたち。個人的にキュンとしたのはDEVO、デビッド・バーン、モリッシー、ビョーク。もちろん、最後の方には坂本龍一と高橋幸宏も登場する。つまり、世界に音が発生し、音楽となった時からの歴史と変遷、それらへの敬意であり、讃歌であり、祈りであり、深い愛。しかも鳴ってる音ったら…。こんなん泣きますよ。泣く。
小山田くんは、この曲をこの形式で演奏するようになってから、Twitter(X)で、過去のミュージシャンのアー写に模した画像をアップしている。本人にとっても特別な思い入れがあるのだと思うし、追悼なんだろう。
8曲目 COUNT FIVE OR SIX
泣かせてからの、音楽讃歌からの、これーーー!もちろん会場爆上がり!快楽度数もノイズ度数も盛り盛り!最高!カッコよ死ぬ!てかなんであんなブレイクできるの?この人たちヤバい!
9曲目 Gum
はい、引き続きひたすら快楽的な至高のヤツ!VJはいつも通り口だけど、アレンジが結構変わってたように思う。
10曲目 Wataridori
砂漠だったり、都市だったり、鳥が様々な景色の中ひたすらに飛び続けるVJに合わせてめちゃくちゃ気持ち良い。開演前の鳥たちとも重なる。しかし音も映像もとてもスリリング。共に飛んでいた2匹のうち1匹が途中で消えて泣きそうになる。後半、ステージ両端からスモークが出てきて雲のような霧のような夢のような夢幻の様相に。鳥は再び群れに。
この後、少しの暗闇と静かな間が。私含め、周囲の多くの人が一斉に飲み物を飲んだので少し笑ってしまった。快楽と熱狂の音からのスリリングな映像と音だったので、きっとみんな息する間もなく熱中し、興奮で喉カラカラだったんだと思う。(Zeppはワンドリンク制だったからみんな手元にドリンクあるのもあってか)
11曲目 夢の中で
ホッと安らぐひととき。しみじみと、ええのうと思う。
12曲目 蜃気楼
またきたよ新曲。しかし見事なセトリ。これもVJすごく良かった記憶あるのに曖昧…
13曲目 霧中夢
音源聴いた時にライブでヤバそうと思ってたNo.1。想像を遥かに超えたものだった。激しい生演奏ノイズと共鳴するレーザーが会場中に。レーザーは、線ではなく面で発されるものが多く、このレーザーに、wataridoriで焚かれたスモークが活きる。2曲経て、1階はうっすらと柔らかいスモークがふんわり漂っている状況。レーザーの面にスモークの柔らかな揺らぎが映る。鮮やかなエッジと、淡く揺らめく面。とんでもなく美しい演出で会場中がひとつのインスタレーション作品のようになる。喩えようのないカッコよすぎるノイズ、美しいレーザー、「DREAM」の一言でのブレイク、そしてクライマックスでは激しく点滅するレーザーと音で自身の境界すら曖昧になり、意識が拡張され、別の次元に迷い込んだような、自らの実体を失って霧散したかのような感慨に陥った。とんでもない体験をさせられた…。池田亮司や宮島達男、ジェームズ・タレルなど様々なアーティストの作品を想起すれど、この霧中夢体験の方が格段に上だった。圧倒的だった。私は1階のかなり前方の席だったのだけれど、これは2階席からも観たかったし、恐らく会場中どの席で観てもそれぞれ別かつ固有の美しさと陶酔があったと思う。そういう意味でも、ミュージシャンのライブという域を完全に逸脱していた。
14曲目 いつか/どこか
とんでもない体験からふっと目を覚まさせてくれるような見事なセトリ。でもね、もうあかんのです。胸震えてどうしようもないし、またこれが気持ち良くて…
15曲目 Cue
はい、また出ました反則。イントロ流れた瞬間に、会場どよめきました。主に男性からの、しかも低い声だったのがとっても良かった笑。泣きますよ、泣いちゃいます。そしてこれもまたVJ良かった。モノクロミニマル系。
16曲目 環境と心理
はい、引き続きヤバい流れ〜。私はこのVJも初だったのですが、これまた良かった。フラットなベジェイラスト人物たちの生活。DOMMUNEの時とは違った。
17曲目 あなたがいるなら
こんな繋ぎ反則だとか言うのもう何回目?最高ですよね。気持ちいい(これも何回目?)好き。すっき!気持ちいい(まだ言う)
18曲目 無常の世界
ああ、とうとう来ちゃったなって。きっとこれが流れたら、ラストなんだよねって。しかし美しい曲だな、しみじみと。VJは鉱石や石など。泣いてるかって?泣いてましたよ。後半、またステージ両端からスモーク。今回はもっと量が多い。ステージがどんどんスモークで見えなくなっていく。ああ、スモークの中、消えていくんだなって。わかってても、それでもね。でも、小山田くんの示す「無常」はとても美しいし前向きだから。だから大丈夫。
まるでこの素晴らしい体験が夢だったかのようなラストの演出。徹底して、美しい夢だった。夢、雲、霧、煙、幻、光、点滅…色んな単語が浮かぶけれども、それら全て不定形で、一瞬の煌めきなんですよね。ライブだって同じ。そして、生活や日常も全て、一瞬の連続。だからこそ尊く、そして美しい。
私はふたつ想起した。ひとつは、映画について。映画は静止画と静止画の間にシャッターが切られ、真っ暗で何も映っていない時間がある。ただし人間は1/18秒以下を感知できないので、静止画の連続、一瞬のツギハギではなく、動画として見えている。一瞬の連続が激しく瞬けば、それは永遠。美しい一瞬が組み込まれた連続する時間は、生活と日常に組み込まれる。体験は刹那でも、胸にふつふつと宿る。美しい刹那の宿る生活は続く。
もうひとつは、ここまで言ったら言うまでもないだろう。小沢健二がライブの最後に言う言葉。「生活に帰ろう」
刹那の美しさをありがとう。私はその美しい刹那を胸に、美しさの宿る生活に、こうして今帰ってきた。今夜の体験で、私の生活はより美しいものになっていく。
アンコール
1曲目 CHPTER 8 アコギで!FANTASMAからとか最高のサービス!
2曲目 猫のVJでお馴染みの未来の人へ
3曲目は、、やはりね。続きをだよね…
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