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思い出写真の思い出

小学校卒業の時に、文集だかなんだったかの表紙絵を描いた。
私は学年で絵が上手い子と認知されていて、運動会とか何かある度に何かしら描いていた。卒業記念としてみんなで大きな貼り絵を作成する、その原画なんかも描いた。だからまあ当たり前のこととして普通に描いていたのだけど、ふと気づいたらヤバいものが仕上がっていて、真っ青になって母に見せた。
描いている時に考えていたことは薄っら覚えている。
卒業記念かあ、思い出だよね、写真とか描こうかなと。
ただ、なぜか最終的に蝋燭が登場して、思い出の写真たちが燃え上がっている絵になっていた。

自分でもハッキリとヤバいと思ったので母に見せて、案の定「これはまずいね」と言われて描き直した。
あんな風にならないようにしなきゃってばかり考えて描き直した絵は、とても明るく活き活きとしたものだったけれど、本当の自分とは乖離した、偽りのものなのだから、明るければ明るいほど直視できなかった。
何を描いたどんな絵だったかは忘れてしまった。とにかく明るかったことしか覚えていないし、見るに耐えなくて捨ててしまった。

私は中高は苦痛だったけれど、小学校時代はそうでもなかったはずなのになぜあんな絵を描いてしまったのか、いまだに謎。
なぜ思い出の写真たちを燃やしてしまったのだろう…


写真引用元 https://pin.it/2cgaKPa

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