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大人のわたしへ。

『 おげんきですか。
こうしておてがみを
書いてみても、
大人のわたしって
どんななのか
ぜんぜんわかりません。

まい日はたのしいですか。
好きな人はできましたか。
デザイナーになるゆめは、かないましたか。

いろんなことをけいけんして、
いまのわたしよりずっとすてきな大人になっていればいいな。

     子どものわたしより 』


      子供の 私へ。

デザイナーには、なれませんでした。

毎日に追われて…
一日が、一年が あっという間に過ぎていきます。

何人かを好きになって、何人かに 好きになってもらったけど…
全部 ダメになりました。
' 一人 ' が楽なのに、' 独り ' は寂しく感じたりして…
私はとても 自分勝手です。

笑うことが、上手くなりました。
子供の私には…
何を言っているのか 分からないよね。
  悲しい時
  辛い時
  しんどい時
大人の私は、笑うしかありません。
そうしなきゃ、周りは「 空気が読めない 」と 言います。
せわしない日々は、落ち込む時間すらゆるしてくれないんです。

あなたが成ろうとした 絵本で見た ' いい人 ' や、映画で憧れたヒーローは、いつも 損をします。
性善説みたいなものを、ずっと盲目的に信じていたけど…
見たくないものを見てしまい、一人で勝手にがっかりしています。
そして 私は、' 要領良く ' が出来ずに…
うまく 大人に成れずに…
' 人 ' が嫌いになる時すらもあります。

わくわくすることも、夢中になれることも無く…
一生懸命は、いつも空回りしてばかり。
私は、' 私 ' を続けていくだけで、精一杯です。

…がっかりさせちゃったね。ごめんね。


あなたが思うような大人には 成れなかったけど…
私は ' 私らしく ' 、素敵な大人に近付けるように、もうちょっとだけ 頑張ってみるね。

お手紙 ありがとう。
大切な事を 思い出させてくれて、本当にありがとう。


    大人の私 より。


◌ 補足
X( Twitter )で話題になった『 大人のわたしへ 』の文章に、私なりのアンサーを書いてみました。
忘れていた事も…
失くしたわけじゃないと想う。
また、思い出したら いいんだよね。

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