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荷物を降ろしてから、本当の重さに気づく。

思えば、そんな経験を何度もしてきた。


1人暮らしで知ったのは
親の有り難みよりも
あれこれと親から干渉されたり
一々文句を言われずに済む気楽さで

実家で暮らすのは思ったよりも
自分にとってストレスフルだったのに気づいた。


正社員をやめて思うのは
お給料が減った不満よりも
自分の望んだようなスケジュールで
働かせてもらえるありがたさで

仕事とはいえ、やりたくないことを強いられる
それだけのことでも
自分の心に余計な負担をかけていたと知った。



わたしの心配事を聴いていただいた
あの夜。

大切な出会いを
いくつも繋いでくれた
優しいお母さんのような方に
思い切って連絡したら


言ってくれてありがとうね
大丈夫だから、あなたは気にしないでいいよ

そんなふうに言ってもらった。


連絡をとり終えて
数時間経ってから
なんだかふとした瞬間に
ほろりと泣けてきそうになる。

奇跡的に繋がったご縁
みんなわたしの大切なひとなのに
それぞれの気持ちの糸が
目の前で絡まり続けるのを
ただ見ているしかできなかったのは
辛かったんだよね。


聴いてもらって
肩の荷が少し降りるまで
気づくことも出来なかった。

手を伸ばさずにいたら
わたしも一緒に
ぐるぐる巻きになっていたかもしれない。



感謝の気持ちは
しっかり心に埋め込んで

いつかわたしも
ああして大切な誰かに、大丈夫だよ、って
優しく言える人になりたい。


きっとそれが
次の世代に色々なことを伝えたい、と話していた
「優しいお母さん」への
最大級の敬意表明だと思うから。


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