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都市と自然

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地下の小部屋の鳥人間と顔のない人間

じぶんの中にある深い場所とつながることで、限りのないエネルギーの回路が開かれる、もしそのような視点を取るとしたら、その深い場所へのアクセス方法を探るとするなら、それはわりと小さな、微細なことであるように思う。 前提として、生活のやり方をそちらに向ける試みはおそらく必要なのだが、そうたとえば、なにを食べるのか、なにを着るのか、どのようなものをどれくらい持つのか、ものをどこにどんなふうに置くのか、掃除をどの程度するのかなど、調整を施すところは必要で、その上で、の話なのだけど、わた

    • 新山に戻りながら

      大阪から新山(仮称)に戻る道では、いつも泣きたくなる。一歩一歩、わたしの牢獄へ近づいていくからだ。椅子の座り心地やテーブルの高さのアンバランスを「まあ、こんなものか」と思いつつ過ごす日々の食卓のように、多少の違和感は飲み込みながら新山の暮らしは維持されてきたのだけれど、ひとたび都会で数日間を過ごしたあとでは、その居心地の悪さがはっきりと認識されてしまい、もう自分をごまかすことができなくなってしまう。これまでもいつも同じ感覚を味わってきた。 新山は四方を山に囲まれた人口2万人

    地下の小部屋の鳥人間と顔のない人間