For You

百葉箱

近くの家の屋根に、風見鶏がいる。 今日は、南西の風。 どうりで暖かいはずだね。 夫と並んで歩きながら喋るうちに、 話しは「風向き」から「風速計」のことになり、 そうそう、おわんのような羽があって、 くるくるまわる風速計。 たしか学校にあったっけ。 そういえば。 百葉箱というのもあったよね。 よろい戸の、白い箱。 百葉箱。 なんで百葉というのだろう。 とびらの透き間から、葉っぱが入るんじゃないの。 写真を数えるとき、一葉二葉というから、 何かの単位かもしれないね。 あれ

往く、秋。

灯

その名も、オータムファイヤー。 でも小指の爪ほどの赤い実は、ファイヤーというよりも、もっと仄かな。西日にちらちらと光る様は、どこかクリスマスツリーのイルミネーションにも似て。秋の日暮れに瞬く、ちいさな灯り。 #みんなでつくる秋アルバム オリジナルサイズはこちら。

溶ける。

サイレント

重なり合う

日々の、あはひ。

あわい〔あはひ〕とは。 １ 物と物とのあいだ。 ２ 事と事との時間的なあいだ。 ３ 人と人とのあいだがら。 ４ 色の配合、取り合わせ。 ５ 折。機会。 つまり「はざま」のようなことでしょうか。元々、白黒はっきり、というのが好きではなくて、波打つような滲むような混ざり合う「はざま」が好き。目覚める前の、夢とうつつのはざまとか。こちら側とあちら側のはざまとか。目的地めざして進むべきときにも、ついついはざまに気を取られ、寄り道、道草してばかり。 なんてこと言ってるから、い