マガジンのカバー画像

白日夢(写真と詩歌物語)

58
気になる詩歌・小説・随筆・言の葉に写真を添えて。
運営しているクリエイター

2021年3月の記事一覧

はないちもんめ

あのこが ほしい あのこじゃ わからん このこが ほしい このこじゃ わからん わかってるくせして 知らぬふり 酔って酔わされ 惑わされ 桜のしたで はないちもんめ 呑んで 浮かれたふりしながらも ひそかに 唱える  はないちもんめ ソウダンしよう そうしよう ソウダンなんかで 決められるなら 本気で 求めちゃ いないでしょ もしも アンタが 本気なら 底抜け釜しか なくたって ボロボロ座布団 かついでだって 地の果てまでも ついてくわ じゃんけんぽん いつもい

うれいなく

『白い白い木蓮が……』サトウハチロー

『白い白い木蓮が……』    サトウハチロー 白い白い木蓮が ひとつほっかり 咲きました ためいきみたいな 白さです モワッとしている 白さです だからホワッと  さびしいんです 白い白い木蓮が 春の顔して 咲きました 「おかあさんの匂い」や「ちいさい秋みつけた」。こどもの頃に歌った懐かしい歌(詩)。みんなサトウハチローさんの詩だったんですよね。 目次が載ってます↓

いつからか

かくれんぼは、 見つけてもらうために 隠れる遊び。 息をひそめ、身をかたくして。 見つかるもんか、と隠れるのは、 見つけてくれると、信じているから。 鬼ごっこは、 つかまるために、逃げまわる。 息をはずませ、身をひるがえし。 必死になって逃げるのは、 かならずつかまると、知っているから。 大声あげて泣きさけぶのは、 よしよしと抱きしめてもらうため。 あたたかな胸に引き寄せて、 誰かがきっと、守ってくれる。 疑いもせずに、そう思うから。 いつのまにか、しなくなった。 か

あなたのワンピースに

飛ばされた帽子

ひなまつりの夜。