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映画:ボブ・マーリー ONE LOVE

予備知識なく「ボブ・マーリーはレゲエのジャンルでとても有名な人」ということしか知らずに観に行った。

ジャマイカの政治的背景、民間信仰のこと、最後に贈られた指輪の意味など、知らないことがたくさんあった。帰宅して調べてみて、ボブ・マーリーと妻が信仰していた宗教や考え方、大麻使用についての疑問、長いドレッドヘアの理由、贈られた指輪のことを知った。

物語の展開としては時間が十分でないせいか、急にあっさりと結末を迎えたように感じた。それはボブ・マーリーのことをよく知らないから、彼の人生の中で重要な部分がどう切り取られているのか、謎だらけのままだった。

この映画のいいところは、映画館での没入体験だ。ジャマイカの雰囲気や全編に流れる音楽を味わうことができることだと思う。セットリストなしで自由な感じでコンサートや曲作りをしていた理、特別なレゲエのファンでなくても楽しめる。最後に出てきた本人のフィルムも良かった。

印象的なシーンは、妻のリタが慈愛に満ちた目と仕草で、ボブ・マーリーの長くなったドレッドヘアを洗ってあげているところだ。自分の他の女性との子どもを何人も育てていたリタ。彼女の本心はどうなんだろうと思ってしまった。

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