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【漫画】君が僕らを悪魔と呼んだ頃(完結)

かつて、僕は悪魔だった。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ?
(説明文より引用)

いくらなんでもここまでの中学生、いる〜?
と見取り図の盛山的にツッコミたくなるほど酷い過去を持ちながら記憶喪失になるユースケ。

物語の始まりはごくごく普通の高校生を送ってる主人公であり、愛されキャラの憎めない男の子なので、記憶喪失とはいえ、実は酷すぎる過去を持つ悪魔のような加害者だったと言う切り口が新しく1話にして引き込まれた。

人はいろんな過去を持ちながら生きていて、過去だから許されるわけでも決してないし、かと言って前を見る権利が無いわけでもない。
何も正解でも不正解でもなく、信用するも出来なくなるも、どちらもわかる。

人のことを信用するかどうかって、自分に対しての相手の行動だけが全てではなく、周りから吹き込まれた自分の目で見ていない話でも、簡単に人はブレてしまう生き物だと言うのが、なかなかリアルに描写されていると思う。

過去の過ちに対して、当事者が断罪するのではなく、関係のない、ただ過去を知った人たちが寄ってたかって断罪する風潮もリアル。

決して軽い内容ではないし、記憶喪失になったからってここまで性格が変わることもそもそもないだろう、とは思うが、どう言う展開になるのか知りたくて最後まで一気読みした。

内容が内容だけに面白おかしいレビューは書けなかったが、1つだけ。
いくらなんでも、そんな髪型の女子高生いる!?とツッコミたくなる登場人物が出てくる。
なぜあの髪型にしたのか、作者に問いただしたい。

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