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いのちの循環だなぁ

7月1日(月)
朝、目が覚める。寝坊した。むくっと起きあがる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と。あいさつをする。

クローバー畑が水浸しだ。水たまりができている。雨がすごく降ったのだろうか。玄関の引き戸の桟に みみずがたくさんくっついている。1匹ずつ つまんでクローバー畑に戻す。

カカオにご飯をあげる。
七三が椅子の上でまるくなっている。何も欲しがらない。そのままにしておく。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。パクパク食べる。パクパク食べてくれると楽しい。

「ルーちゃん。」と呼ぶと、口をちょっぴり開けて水面に上がってくる。可愛い。きゅん。

食事の支度をする。

電話が鳴った。Mさんだ。

「遠賀すごい雨ってテレビで観て、どうやろかぁと思って電話したよ。大丈夫?」と、心配そうな声。

そんなに大雨だったなんて。全然知らなかった。ぐっすり眠っていて全く気がつかなかった。

「大丈夫ですよ〜。ありがとうございます。そちらはいかがですか?」と、聞く。

「こっちも大丈夫よ〜。あ〜よかった。気をつけてね。」と、ほっとしている様子のMさん。

ずいぶん年上の方に心配してもらった。ありがとうございます。そんなに雨がすごかったなんて、みんな無事でありますように。と、願う。

絵本の注文がたくさんきていた。梱包する。

ぽつぽつ雨が降っているけれど庭仕事をする。
増えすぎて枯れているドクダミを抜いてゆく。長雨でクローバーたちも しょんぼりしている。

水が少なすぎても多すぎても元気がなくなる。枯れたところもある。その枯れた草の間に春に咲いた花のこぼれ種から小さな小さな芽が出ていた。いのちの循環だなぁ。

かがんだ姿勢で夢中になって庭仕事をしていると、背中が冷たくなってきた。顔を上げると雨がザーザー降っていてびっくりした。背中が びしょびしょになっている。

お散歩はあきらめて梱包した絵本を抱えてポストに行く。長靴を履いて傘をさして、てくてく歩く。空から水がいっぱい落ちてくる。雲の上から雨の雫たちが次々にジャンプして落ちてきている気がする。

夕食の支度をしていると、ガラスの向こうが紫色になっていた。急いで外に出る。

この上なく美しい夕焼け空だった。ピンク色から紫色へのグラデーション。ぷかりと浮かぶ雲も薔薇色に染まっていた。
「もうすぐ夜がやってくるよ。」と、言っているようだ。あまりに美しくて胸がふるえる。色が落ち着くまで うっとりと見惚れる。幸せ。こんなに美しい空を見ることができてとても幸せ。

自然はすごい。激しくコワイときもあれば、こんなに素晴らしい贈り物を惜しみなく与えてもくれる。

夕食の支度の続き。

いろいろ調べ物をする。
先日、ごはんさんが貸してくれたコミックを読む。

夜、庭に出る。
ゴォゴォと水の流れる音が聞こえてくる。ジージーと大きな虫の声。青墨色の空に雲のシルエット。クローバーたちは しんなりして お浸しみたいだ。遠くの街灯で照らされた地面が光ってきれい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは私の仕事椅子で すーすー寝息をたてている。

今日もいい一日だった。


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