冬眠のように
10月22日(日)
今日は、カカオとウーちゃんルーちゃんのお世話をして、最小限の家事をして、またずっと眠る。冬眠のように眠る。
お昼頃、起きだして、顔も洗わず りんごの木とクローバーとお花に水をあげて、すぐまた眠る。いくらでも眠れる。
子供の頃は、あまり体が強い方ではなかったように思う。すぐに風邪をひいていたような気がする。
そんなとき、母が りんごをむいてくれて、ベッドで食べていたことを思いだした。ベッドで りんごを食べるというのは幸せだった。おでこに手を当ててもらったり、お布団をかけ直してくれたりしたことも幸せだった。
幼稚園くらいの頃、大したことない病気で入院をした。病室で ひとりだったような気がする。両親がチョコレートとキャラメルでできたネックレスを首にかけてくれた。とてもうれしかった。
そのあと、みんな帰ってしまって、寂しくて しくしく泣いていた。でも、窓から見える夜空に、明るい月が見えていて、とてもきれいで幸せだった。月の明かりが ほろほろと窓から入ってきて、なぐさめてくれているような気がした。
そんなことを、ふと思い出した。
夕方、ごはんさんが「修一郎さんに。」と言って、修一郎が食べれる おいなりさんと巻き寿司を持ってきてくれた。夕食の支度をしなくてよくなった。ほっ。
修一郎は喜んで、すぐに ぱくぱく食べている。
「ごはんさんに、ありがとうって言って。」と言っている。
ごはんさんが車にスピーカーをふたつ取り付けていたので、お礼を伝える。
スピーカーを取り付けたら、お買い物に行くというので、今日も便乗させてもらうことにした。
お店に着くと、中に入る元気がなくなった。ごはんさんにお買い物を委ねて私は車で待たせてもらうことにした。
車の中で待っていると、片手に、わが家のためのペットボトルを7本、ごはんさんのいろいろ、そしてもう片方の手に2Lのお水を6本持っている。す、すごい。
今日は半月がとても幻想的だった。
うっすらかかっている雲の向こうから、明るく輝く半月。そのまわりに月の輪ができている。
「忍者が出てきそうですね。」と、ごはんさんが言った。
「その横の雲、ウーちゃんの脇腹みたい。」と、私。
家に帰りつき、お礼を言って中に入る。本当にありがたかった。
明後日、新しい案件の打ち合わせがある。
博多から来てくれるKさんからメールが来ていた。「お会いできる日が、いよいよ明後日となりました。今からワクワクしています。」と書いてくれていた。私もとっても楽しみだ。
夜、少しだけ外に出る。空気が澄んでいるようで、星たちは きらきら輝いていた。飛行機が チカチカ光を点滅させながら飛んでいる。あの中に、たくさんの人が乗っていると想像すると不思議なきもちになる。
カカオは家の中。ファンヒーターの熱風に吹かれたあと、いつもの椅子で すやすや眠っている。あれだけ眠ったのに、私ももう眠い。
今日もいい一日だった。
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