ウーちゃんが来た日

2024年7月12日 23:47

7月12日（金）
朝、目が覚める。小鳥の歌声が聞こえてくる。至福。しばらく楽しんでからむくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう！」と、あいさつをする。
空を見あげる。小鳥の声に鳩の声が重なる。素敵なハーモニーにうっとりする。

カカオにご飯をあげる。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげようと水槽の上からのぞく。最近、蓋をずっと外したままにしている。その方がいつでも上からウーちゃんとルーちゃんの様子を見ることができる。土管に入っていたウーちゃんとルーちゃんがす〜っとこちらに泳いでくる。

「みるみる〜ごはんですか〜？おなかすいたよ〜。」と、言っている。ような気がした。

いそいそとタブレットのエサをあげる。
ウーちゃんもルーちゃんも大きくなったなぁ。

1年前の今日、ウーちゃんがわが家にやってきた。
ごはんさんが突然プレゼントしてくれたのだ。

私はこのとき本物のウーパールーパーを生まれて初めて見た。なんて可愛い生き物なんだろうと心から感動した。こんなに可愛い生き物がこの世にいるなんて。いままで見たことのない可愛さだった。小さな宇宙人のよう。ずっとずっと見ていたかった。

水槽の中で活発に泳ぐ小さなウーちゃんを眺めてはきゅんきゅんした。毎日ウーちゃんを見てウーちゃんといっしょに暮らせると思うと本当にうれしかった。

そのウーちゃんがすくすく育ち 1年でとても大きくなった。
6cmくらいだった体長が26cmくらいある。その大きさにみんなびっくりするが、私には大きくなっても子供の頃と変わらず可愛いウーちゃんだ。

今日もたくさんタブレット型のエサを食べた。ウーちゃんはおなかいっぱいになると口を閉じてすーっと泳いでゆく。

ウーちゃんとルーちゃんのことだけで原稿用紙100枚くらい書けそうだ。

お散歩に行く。
いつもの階段に黄色い蝶々がひらひら。みつばちがぶんぶん。甘い花の香り。

桜の木にセミがたくさんいる。一生懸命ジャージャー鳴いている。頭の中がセミの声でいっぱいになる。セミやヒグラシの鳴き声大好きだ。夏の音。夏の香り。透明な茶色い抜け殻もたくさんくっついていた。

いつもの霊園の中でちょっとちがう通りを歩く。迷った。うろうろする。どこを歩いているのかまったく分からなくなった。なんとか知っている通りに出た。振り出しに戻った感じだ。今日はものすごく歩いた。

ポストカードと名刺を印刷会社に入稿する。

午後、コープさんがやってきた。

グリーンコープさんの元気カーがやってきた。カゴを持っててくてく歩いて行く。

「夏らしい。」と、メガネさんがスイカポシェットを見て言った。

「ぱくっ。」と、食べるマネをする私。今日もウケた。

食事の支度をする。修一郎の分はいつものようにお弁当仕立てにしておく。

仕事をする。カレンダーの絵に取りかかる。

歯科医院に行く。
駐車場に車を停めると、ちょうどF先生が道を渡って来た。久しぶりだ。息子さんに代わってから治療には出てみえなくなった。手を振る。F先生も笑顔で手を振ってくれた。

金属の詰め物をセラミックに替えることにした。2つ。金属の詰め物にはパラジウムが使われている。ニッケルは使われていないがパラジウムにも軽く反応があったので一応替えることにしたのだ。

治療が終わり家に帰る。
仕事をする。もくもく。

夕方、ごはんさんとお買い物に行く。
わいわい言いながら車は走る。

家に帰り着く。

夜、庭に出る。
金曜日の夜の空気。ゆったり。厚みを持った雲が重なり星も月も見えなかった。家々の窓からこぼれる橙色の灯りがきれい。。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは夜の中に溶け込んでいった。

今日もいい一日だった。