見出し画像

ずっとキッチン

6月12日(水)
朝早く ぱちりと目が覚める。なんと、7時だ。小鳥の歌声にうっとりと耳を傾ける。至福。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
早起きした朝は清々しい。

カカオにご飯をあげる。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
私と目が合うとルーちゃんが ふうっと浮かび上がってきた。水草の間から顔を出してこちらを見ている。か、可愛い!可愛すぎる。口の中に入れてしまいたいくらいだ。

「可愛い!可愛い!」と、30回くらい言ったと思う。

冷たいお水を持ってお散歩する。

誰かに出会ったら、私が早起きしているのでびっくりするだろう。そうしたらこんなに早起きしたことを自慢しよう。と、思いながら てくてく歩く。

こういうときに限って誰にも出会わない。せっかく褒めてもらおうと思ったのに。

それでも朝の散歩は格別きもちがいい。青い空に白い雲が ぷかぷか浮かんでいる。緑が元気いっぱいだ。立ち止まって お水をごくごく飲む。また歩き出す。またお水を飲む。いつまでもくり返せそうだ。

家に帰り着く。汗びっしょりになった。

シャワーを浴びてさっぱりしてから、私がいない4日分の修一郎の食事を作り始める。

カレー、ナン、ゴーヤチャンプルー風…。と、あれこれ作ってゆく。卵を割ると、双子の卵だった。びっくり。洗い物をする。また作る。洗い物をしてまた作る…。

ガスコンロ、オーブン、フル稼働。暑くなってきた。

わが家のキッチンにはエアコンがついていない。屋根がある広い縁側のような廊下にエアコンがついている。その廊下とキッチンの間にはガラスの引き戸がはまっている。エアコンの涼しい風がキッチンまで届くようにするには 2枚の戸を外さなくてはいけない。

ガタッ、ゴトッ、ぶるぶるぶる…どすっ。と、なんとか外す。

外した戸をどこに置こう。下にコマがついているので移動させるのは楽ちんだ。置き場所を考える。毎年置いていた場所は元美術館から持って帰ってきた荷物でいっぱいだ。

廊下の端っこに置いてあるパネルを移動させることにする。あとから茶の色をつけた木製パネルだ。あれこれ置いてあるので通り道が狭い。両脇に抱えて運ぶことにする。何度も往復した。先日から同じようなことをしている気がする。今日も仏壇の角に足をぶつけた。

また汗だくになった。汗が顔を流れて ぽたぽたと落ちた。

なんとかぜんぶ運び終える。無事にガラス戸を移動させることができた。ぱちぱちぱち。

はぁ〜、涼しい。極楽極楽。

料理の続き。出来たものはタッパーに入れてゆく。蓋にマスキングテープを貼り何が入っているか書いておく。そして冷凍庫に入れる。

ご近所のEさんがやってきた。先日お願いしていたタクシーの件だ。

両親と電話。

友人WとLINEでやりとり。

料理の続き。

2Lの空いているペットボトルに浄水を入れてゆく。ウーちゃんとルーちゃんの汲み置きの水にする。

トントントン、コンコン、ジュッ、ジャージャー、グツグツ…。
夕方までずっとキッチンに立っていた。

外に出てクローバーと花壇に水を撒く。
にりんさんとアランくんがお散歩している。先日のことをちょっとおしゃべりする。

ごはんさんのところにカレーを持って行く。とても喜んでくれた。
私の白い服が汚れているのに気がついてくれた。自分では全く気がつかなかった。

家に帰り着替える。パネルの茶色が付いたようだ。よく見るとエプロンのサイドも汚れていた。エプロンも取り替える。石鹸で少し擦ってみる。落ちそうだ。よかった。

ごはんさんとお買い物に行く。
今日は 2Lのお水 6本セットを買う予定。安くておいしいお水だが、重い。床にめり込んでいるんじゃないかと思うほどだ。ごはんさんに運んでもらう。本当に助かるなぁ。

「お水っておいしよねぇ。」と、話す。

帰り道の夕焼け空がとても優しく美しかった。まるでカラフルな ”おぼろおひさま” だった。

家に帰りつき、玄関に荷物を運んでもらう。

ウーちゃんとルーちゃんの水を換える。

夜、庭に出る。
月がきれい。絵本に出てくる横顔の月そのものだ。風がないんだな。雲が流れていない。月の近くで小さな星が瞬いている。お月さまに手をふる。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは遊びに出かけている。

今日もいい一日だった。

遠賀信用金庫さん用に描き下ろした
今期のメチャくんたち

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?