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断固として
6月11日(火)
朝、目が覚める。小鳥の歌声にうっとりと耳を傾ける。幸せな朝だ。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
水色の空に白い雲が流れている。トンビが飛んでいる。少し背が低くなったクローバーたちが輝いている。白いミツバチがクローバーの花に留まっている。
白いミツバチって初めて見た。
アルビノかな?と思い、調べてみると、ニッポンヒゲナガハナバチというミツバチの一種のようだった。ほぉ。
カカオがキッチンの椅子で待っていた。ご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。少し水を換える。
顔も洗わずお散歩に行く。てくてく。できるだけ日焼けしないように日傘をさして。お散歩って本当に楽しい。
てんとう虫が歩いていた。可愛い。どうして体を水玉模様にしたのか不思議だ。可愛いからかな。
てっぺんまで歩く。植え込みが伸びたので背伸びしたりジャンプしながら景色を見る。奥の方に歩いてゆく。風に乗ってお経が聞こえてきた。納骨しているみたい。諸行無常だなぁ。と、思う。そして、色即是空、空即是色だな。と、しみじみ感じる。
家に帰りシャワーを浴びたあと早めに夕食の下ごしらえをする。そして、片付け。仕事部屋がカオスになっている。
両親と電話。母が私が帰省したときに作ってくれるお料理やお菓子をいろいろ考えてくれている。楽しみ。ありがたいな。
今日は鍼灸の日。
夕方、”アットホームはりきゅうひの” の日野先生がやってきた。いつものように治療してもらう。あちこちに鍼を刺してもらう。身体をほぐしてもらう。背中が軽くなった。
日野先生とは10年以上のお付き合いになる。まず身体の調子を質問されて説明をする。アレルギーでお灸ができないので鍼をメインにストレッチ、マッサージなどを取り入れて工夫して治療してくれる。
日野先生は私の仕事の話を聞くのがお好きだけれど、治療中はお互いあまり喋らない。治療中必ず私が眠くなるからだ。でも、今日はたくさんお話した。
治療後も珍しくおしゃべりをした。いろいろな話題。楽しかった。「人はもれなく亡くなる話」「こういうときどうする?話」「心と体はつながっている話」「子供の頃と大人になったときの感情の話」などなど。
「また来月。」と言って帰られた。
クローバー畑と花壇に水を撒く。夕方なので虹は架からなかったけれど水撒きはいつも楽しい。
昨日、ごはんさんに ふわふわのホテル食パンをもらったので、たまごのサンドイッチをたくさん作った。おすそ分けに持ってゆく。
弟からLINEが来ていた。
来週、私は実家に帰省する。毎年冬に1週間くらい帰省するのだが、昨年秋から多忙で今年は6月になった。滞在期間も短い。土日が入っていない。なので、甥っ子と姪っ子は私が帰省する月曜日か翌日火曜日の夕方に数時間来ることになっていた。
ところが、甥っ子が断固として「学校を休んで火曜日一日みるおばちゃんと過ごしたい。」と言ってくれているそうだ。おぉ。うれしいけれどいいんだろうか。
「二人とも小学生なので一日学校を休んでもいいかなー。」と、弟は考えている。
あとは、弟一家のボスである弟の奥さん、つまり甥っ子たちのお母さんの許可が必要だということだった。ドキドキ。
どちらにしても会えるのが楽しみだ。二人とも大きくなっているだろう。昨年冬に帰ったとき、小学5年生だった甥っ子はまだ私より少し背が低かった。「もう少しで抜かれるね。」なんて言っていた。体重は私よりかなり多かった。でも、6年生になった今は、私より背が高くなっている。プチダイエットと運動をして細くなっているようだ。
大人はそう変わらないけれど、子供たちの ”身体の大きさが変わる” というのはドラマティックだなぁ。と、思う。
夕食の支度が終わると修一郎が起きてきた。
明日から、私がいない間の修一郎の食事を作りはじめる。それらを冷凍しておくのだ。今回は日数が短いので14食分だけでいい。
夜、庭に出る。
おぼろ月。幻想的だ。ぽつりぽつりと星が瞬いている。虫の声が聞こえてくる。なんの虫なんだろう。澄んだ きれいな声。だんごむしが一生懸命歩いている。可愛い。ナメクジが這った跡が玄関灯に照らされて、テラテラ輝いている。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。
カカオは遊びに出かけている。
今日もいい一日だった。
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