胸が きゅうっとなった

7月21日（日）
昨晩、眠くなかった。私は寝すぎることはよくあるが、眠れないということは ほとんどない。
「わくわくしすぎて眠れない」ということは ときどきあるが。

ただ、昨晩は特に理由もないのに眠れなかった。こういうとき、翌日 ”何かある” ことが多い。その "何か” が楽しいことなのか悲しいことなのかは分からない。ただ、びっくりすることにはちがいないのだ。

ということで、2時間くらい寝て目が覚めたとき、「今日何があるんだろう？」と、思った。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう！」と、あいさつをする。

カカオにご飯をあげる。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。パクパク食べる。水を換える。

食事の支度をしておく。修一郎の分はお弁当仕立てにする。あんこのおやつを作れなかったので今日出かけたときに買うことにする。

仕事をする。
カレンダー12ヶ月分のカットと表紙の絵ができた。プリントアウトしてみる。修正したいところが出てきた。あとはカレンダーを入れる紙ケースの縁取り。もう少しだ。

午後、ごはんさんと出かける。

ごはんさんが修一郎においしいぼたもちを買ってくれた。どら焼きも買う。あんこづくし。

夕方、家に帰る。

家に入る。ドキッとした。鼓動が早くなる。ウーちゃんの水槽に急いで駆け寄る。

ウーちゃんの水槽の水が赤くなっている。大きな泡が立っている。何が起こったのか全く分からなかった。ともかく水を換えなくては。

ぜんぶ換えなくては。水槽もきれいに洗わなくては。そう思いながら赤い水を汲んでバケツに入れてゆく。

ウーちゃんを出したほうがいい。小さな予備の水槽に汲み置きの水を入れる。ウーちゃんを網で そっとすくう。すると、ウーちゃんのエラから血が出ていた。赤い水はウーちゃんの血の色だった。

小さな悲鳴をあげる。泣きたくなる。ぐっと堪える。泣いている場合じゃない。ウーちゃんを小さな水槽に そっと入れる。涙が ぽろぽろこぼれた。

大きな水槽をきれいに洗って汲み置きの水をたっぷり入れる。そして、ウーちゃんを そっと戻す。見た感じは元気そうだ。スポイトを入れると ぱくっとしてくる。でも、まだ動くと少し血が滲んでいる。胸が きゅうっとなった。

何があったんだろう。いろいろ調べる。様々な要因があるようだ。とにかく、いま私に出来ることはすべてした。ウーちゃんの前に座って じっと見守る。

もう血は出ていない。ほっとした。エアーの上にアゴを乗せて大好きな ぶくぶくマッサージをしている。

修一郎が起きてきた。
あんこのおやつを喜んでいた。

夜、庭に出る。
満月が煌々と輝いている。きれい。とてもきれい。流れる雲も強い月の光で夜空に輝いていた。お月さまに手をふる。ほろほろと優しい光を贈ってくれた。夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日、ごはんさんにいいことがあった。それは自分のことのように本当にうれしかった。

ウーちゃんは落ち着いている。
カカオは遊びに出かけている。

今日もいい一日だった。