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トゥクトゥクに乗せてもらった

2月11日(日)
昨晩、眠ろうと寝室に行くとカカオとブータンが私のベッドに寝ていた。
そおっと おふとんに潜りこむ。カカオが足元、ブータンが枕の近く。そのままいっしょに眠る。

朝、目が覚めるとブータンだけいた。カカオは早起きして出かけたようだ。二度寝する。次に目が覚めると10:30頃だった。

今日も こもれびの森へ出かける。
むくっと起きて玄関の戸を開ける。朝のぜんぶに「おはよう!」とあいさつをする。

カカオとブータンに急いで ご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんに さっとエサをあげる。
修一郎は寝ていたので、起きたときに食べれるものを簡単に用意する。ささっと身支度をして家を出る。

ごはんさんと こもれびの森へしゅっぱーつ!

到着。
用事をする。MさんとRくんがやってくる。

用事を済ませ、みんなで たかしまえんに行く。
今日も可愛らしいタニクちゃんを ひとつ購入する。風花雪月という名前。ぷくぷくしていてすごく可愛らしい。妖精みたいだ。裏から見るとなんとも言えないピンク色に うっとりする。

みんなでバナナシフォンケーキやバナナスムージをいただく。
そして、このあと とびきり素敵なことが起こった。

以前の日記で書いたが、たかしまえんにはナンバーのついたトゥクトゥクが置いてある。ごはんさんが たかしまえんの方に「トゥクトゥクいいですね。」と話をしていると、

「乗ってみます?」と言ってくれたのだ。ごはんさんが

「みるさん、乗りたい?」と聞いてくれた。も、もちろん

「乗りたい!」

夢のようだ。
ごはんさんと、Mさんと、Rくんとみんなで乗りこむ。タイからやってきたトゥクトゥク。バンコクで何度もすれちがった。ネパールで乗ったことを思いだす。そのときはものすごく暑かった。そして、ものすごく楽しかった。

わくわくする。
私は手すりの横にしゃがんだ。胸を躍らせ、
しゅっぱーつ!

日本でトゥクトゥクに乗れるなんて。乗れるなんて。乗れるなんて!

窓がないから風が びゅうびゅう入ってくる。寒いけれどすごく楽しい。髪がバサバサになって きもちがいい。

笑いが飛びだしてくる。あははは!あははは!とずっと笑っていた。Rくんもずっと笑っている。いつもは静かなRくんが すごくすごく喜んでいた。はしゃいでいた。それもとてもうれしかった。振り返って

「楽しいね!すごいね!」と言うと、Rくんも

「うん、楽しい。すげぇ!」と言って笑った。

途中でサイクリングをしている人たちとすれちがう。高島さんが運転しながら手を振る。自転車に乗っている人たちも手を振る。素敵だ。田舎道を走る。ずっと笑いがとまらない。何度も、

「めっちゃ楽しい!日本でトゥクトゥクに乗れるなんて!」と叫んでいると、高島さんが

「そんなに喜んでもらえて僕もうれしいです。」と笑顔で言ってくれた。

そして、誰もいない道で くねくねしながら走ってくれた。すごくゆかいでキャーキャー言っていると、Rくんも わぁわぁ言っていた。ごはんさんも にこにこして楽しそうだ。

年配の女性が二人歩いていた。高島さんが手を振る。私も手を振った。女性も笑顔で手を振ってくれた。

到着。手すりを握っていた手が かじかんでいたけれど、胸は ほかほかだった。

そのあと、みんなは熱いコーヒーを飲んで、私は2杯目のバナナスムージーをいただいた。

こもれびの森に戻ったあと、帰路に着く。

お買い物をする。
ものすごく大きな焼き芋を売っていたので今日もカゴに入れる。ずっしり。

家に帰り着く。修一郎は寝ていた。

ピンポーン。と、チャイムが鳴った。

「は〜い!」と玄関に行くと、宅急便のKさんが箱を抱えて立っていた。

なんだろう?
受け取る。友人でアニマルコミュニケーターの、みかさんからだ。箱を見て、とてもびっくりした。

「りんご ぐんま名月」と、書いてある。

なぜ びっくりしたかというと、実は昨日、こもれびの森にみえた方と夢中で りんご ”ぐんま名月” の話をしていたのだ。

「"ぐんま名月” は、本当においしい。」
「初めて食べたとき、その味わいに感動した。」
「おいしい ”ぐんま名月” を買えるリンゴ園があるよ。」
「ぜひ、秋になったら行ってみよう。」
「”ぐんま名月” 食べたくなってきた。」などなど。

ごはんさんも昨日 ”ぐんま名月” について話していたことを知っている。庭に出る。車のライトを見ていた ごはんさんに、

「あのね、昨日 ”ぐんま名月” の話してたでしょ…」と話しかけると、びっくりした顔をして、

「”ぐんま名月” 届いたんですか。さっき荷物来てたみたいだったから。」と言った。

「うん。みかさんから。びっくりだよねぇ。」と、私。

「びっくりしますよ!コワイくらい。」と、ごはんさんが言った。

ごはんさんのお庭に置きっぱなしのバーベキューコンロで炭を焚く。また今日も、とろけるような ぬくもりに和む。
買って帰った焼き芋をアルミホイルに包んで炭のそばに置いておく。ほかほかになっている。もぐもぐ食べる。おいしくて ほっぺがとろける。

カマンベールチーズもひと切れ握ってきたので食べる。ちょっと火にかざす。とろりとして、これまたおいしい。

うねうね踊りながら今日話したことは、

「無駄になるかもしれないけれど、やってみないとわからない。」ということだった。

にりんさんが今日も車をピカピカに磨いている。

しばらく楽しんで、空を見上げる。
薄墨色の雲が覆っていて月も星も見えなかった。

家に戻り、”ぐんま名月” をいただく。
おいしい〜。濃厚な甘ずっぱさ。豊かな香り。ほっぺがとろける。
ごちそうさまでした。

修一郎が起きてくる。トゥクトゥクに乗せてもらったことや、”ぐんま名月” の話をする。「びっくりだね。」と言った。

夜、庭に出る。
空一面の墨色の中に ぽつん とひとつ小さな星が瞬いていた。可愛い。手を振る。チカチカ瞬いて、星も手を振ってくれているように感じる。
夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオとブータンはもう私のベッドで眠っている。

今日もいい一日だった。

風花雪月

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