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鍵を返した日。そして、おめでとう!

3月31日(日)
朝、目が覚める。

玄関のドアを開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
もこもこのクローバー畑で黄色と白の蝶々が ひらひら遊んでいる。可愛い〜。きゅん。

ものすごく可愛い動画が届いていたのに気づく。可愛すぎて何回も観る。

ふわふわの猫が ひよこたちといっしょに寝ている。そこへ親鳥がやってくる。という動画なのだが、可愛くて可愛くて、猫やひよこたちに混ざっていっしょに眠りたい。と思う。観ていて幸せになる。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
ごはんさんのメダカちゃんたちにエサをあげる。ガジュマルに水をあげる。

今日は宗像市に出かける予定。元美術館へ行く。
昨年、ごはんさんが何度も重い荷物を運んでくれて空っぽになった美術館に、大家さんの あまんちゃんが帰ってくることになったのだ。

なので、預かっていた鍵を返すために、元美術館あまんちゃんのお家で会うことになった。
まりこりんが あまんちゃんに会いたいということで、いっしょに行くことにする。

春キャベツと目玉焼きのサンドイッチを作る。
修一郎は寝ているので仕事部屋のテーブルに置いておく。

支度をして、しゅっぱーつ!

まりこりんを迎えに行く。
まりこりんの家のお庭に色とりどりの花が咲いていてとても可愛い。黄色やピンク色のカタバミがぎっしり咲いている。素敵でうっとりする。ふたりでしばらく見とれる。「可愛い〜。」と、20回くらい言ったと思う。ずっと見ていられる。けれど、あまんちゃんが待っているので、まりこりんを乗せて しゅっぱーつ!

もうすぐ到着。というところで、あまんちゃんから電話。寄り道して到着。

まずは、ティータイム。それぞれ持ち寄ったおやつや果物を食べる。
おしゃべり。

何度も開いたお茶会を思い出す。みんなとここで楽しく過ごせてよかったなぁと思う。

あまんちゃんに鍵をお返しする。

「今までありがとう。」と言う。

「こちらこそ、借りてくれてありがとう。」と、あまんちゃんが言ってくれた。

あまんちゃんは、オーダーメイドの洋服を作っている。いろいろな生地を用いてデザインをする。縫子さんが縫いあげる。生地の中にはインドネシアの更紗という美しいものもある。現地に買い付けに行っていた。生地を見るとどういうふうに型を取るといいか浮かびあがってくるのだそうだ。

10年くらい前、あまんちゃんが夏の洋服を作ってプレゼントしてくれた。それは青い生地にトカゲの模様の更紗だった。とても涼しくて着心地が良かった。

ここで、あまんちゃんの新しい生活が始まるんだなぁと思った。センスが良くて元気な あまんちゃんは、黒猫のタケちゃんといっしょに楽しく忙しく暮らすんだろうと想像した。

夕方になったので帰ることにする。
あまんちゃんを途中で降ろして まりこりんを送って行く。あまんちゃんが降りると車の中が急に静かになった感じがした。あまんちゃんは声が元気で大きいのだ。

まりこりんの家に着いたら、まりこりんのところに ぷりんさんから写真が届いた。なんと、今朝、ついに、ぷりんさんに赤ちゃんが生まれたのだ。生まれたて ほやほや。くっきりした大きな瞳。ぷるんとした口元。とても可愛い女の子だ。
ようこそ、地球へ♪

「可愛い〜〜。」と、ふたりで見入る。そして、電話をかけてみる。

ビデオ通話で話す。ぷりんさんは ほっとした様子で元気そうだ。よかった。おめでとう!

これから、チャイさんと ぷりんさんと赤ちゃんで新しい暮らしが始まる。楽しくて忙しくて笑顔あふれる毎日になるんだろう。
あまんちゃんも新しい暮らしが始まる。なんか、春だなぁ。

家に帰り着く。
中に入ると、突然雷の音。びっくりした。そして、バタバタバタと激しい雨が降ってきた。雷雨の前に帰り着いてよかったなぁと ほっとする。

私が宗像に行っていることを知っている ごはんさんが、突然の雨を心配してくれた。入院しているのに。と思って感動した。

夕食の支度をする。
修一郎が起きてきた。鍵を返したことを話す。

夜、庭に出る。
雨は止んでいた。墨色の空。静か。とても静か。玄関戸のガラスを通して灯りが洩れている。きれい。雨が音を流してしまったかのように静かだ。車の音がした。音が戻ってきた。ご近所のEさんが帰ってきた。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは遊びに出かけている。

今日もいい一日だった。


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