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鍼灸の日 ごはんさんも受けてみた

11月14日(火)
朝起きて仕事部屋に入ると、点いていないファンヒーターの前でカカオが温風が出るのを待っている。可愛い。きゅん。スイッチを入れる。温風に吹かれてきもちよさそうだ。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる前に、ふたつ並べた水槽の前にしゃがんで水槽に顔を近づける。

「あ。みるみるだ!おはよ〜。」と、言いながら(多分)二匹で近寄ってくる。可愛い。きゅん。エサをあげて水を換える。

りんごの様子を見る。「愛してるよっ。」と言いながら枝を なでなでする。

お散歩に行く。家を出るときは寒かったので、もこもこの上着を着て出る。
石材屋のTさんに会う。ちょっとおしゃべり。

坂道を上って、てっぺんに辿り着く頃には軽く汗をかいている。奥の方まで歩いてゆく。

茶色く枯れて落ちた松の葉が、積もって広がって つやつやして、馬の背中みたいにきれい。

青い空に ぷかぷか浮かぶ白い雲。森の緑と空の青がくっきりと鮮やか。

枯れて、燃え尽きた炭のように白くなったハルジオンが1本 すっと立っている。きれい。

春も夏も秋も冬もぜんぶきれい。

家に帰りつき、仕事をする。
1点めがもうすぐ完成しそうだ。完成してから見直して調整するので、もう少し日にちがかかる。スケジュールの調整をして、Sさんに進捗状況のメールを送る。

来週半ばには2点を仕上げて、今月末にもう1点仕上げる。来週は追い込みだ。今月いっぱい、がんばることになる。
焼き芋に活躍してもらおう。

もくもくと仕事をする。

夕方、修一郎が起きてきた。食事の用意をする。

今日は、鍼灸治療の日。
夕方4:30頃、アットホームはりきゅうひの の日野先生が来てくれる。そして今日は、ごはんさんも わが家で治療を受ける。

日野先生がみえた。いつも穏やかで にこやかだ。

仕事部屋のテーブルと椅子をいっしょに奥まで運んでもらう。そして、空いたスペースに簡易ベッドを置いてくれる。

最初に治療をしてもらうようになったのは10年くらい前。めまいと首の治療のためだった。
アレルギーの症状が出はじめてからは、毎月アレルギーの治療が中心だ。

簡易ベッドに座る。日野先生が肩と腕を触って、「ぎゃ。これはひどい。ひどいひどい。」と言った。ということで、今日は肩と腕と背中の治療をしてもらうことになった。

私の治療が終わったので、ごはんさんを呼ぶ。お隣なのですぐやってきた。
ごはんさんは鍼灸治療は初めて。全然コワがっていなかった。

その間に、両親から さつまいもが2箱届いていた。箱を開ける。立派なお芋が ぎっしり入っていた。うれしい。ありがたいなぁ。

治療が終わったあと、ごはんさんに

「どうだった?」と聞くと、

「いいと思います。きっとよくなってる。」と言ってほほえんだ。

そして、日野先生が にこやかに言った。

「ごはんさん、想像と全然ちがいました。」

「え。どんな人を想像してたの?」と、私。

「えっと、髭が こう もじゃもじゃで、髪の毛も もじゃもじゃで…。」と、言い終わらないうちに修一郎が、

「山賊みたいなの?」と言った。

「そうそう、そんな感じ。」

「そんな人、見たことないよ!」と、私。そして、みんな笑った。

私が ごはんさんのことを、
わが家の長〜〜〜い三段のブロック塀を素手でハンマーひとつで壊してくれた。とか、そこに入っていた鉄筋をグニグニして素手でちぎってくれた。とか、日野先生とふたりで移動させた重〜いテーブルをひとりで持って美術館から出して、車に乗せてまた下ろして運んでくれた。とか、真夏に大きな丸太や木を車に乗せて運んでくれた。とか話していたので、力持ちの山賊みたいな人だと想像が膨らんでいたんだな。と思って笑った。

ごはんさんがウーちゃんとルーちゃんを眺める。ウーちゃんの水槽の蓋を開けて、そっと指を入れるとウーちゃんが泳いできて、ごはんさんの指を ぱくっとした。

「可愛いね。」と言っていると、いつのまにか カカオがそばに来ていた。
治療中は、治療をしている仕事部屋の私の仕事椅子の上でずっと寝ていた。

ごはんさんが そっと手を伸ばす。カカオはそれを待っている感じ。頭や背中を撫でる。今日もカカオは しっぽをピンと立ててよろこんでいる。そして、座って きもちよさそうにしている。本当に不思議だ。お客さんに触らせることはないカカオ。ごはんさんには甘える。

日野先生が帰られて、ごはんさんと修一郎が話をしている。カカオは ごはんさんの隣の椅子に座って ごはんさんに撫でられてうれしそうだ。

ふたりが話しているので私は昨日買ったズッキーニと白ナスを焼く。そして、お皿に入れて ふたりに持っていく。ズッキーニはバター醤油。白ナスはオリーブオイルに岩塩。

次にカリフラワーを茹でて持っていく。マヨちゃんに手作りめんつゆ。それにカマンベールチーズを少し。

そして、枝豆と椎茸とじゃがいものオムレツを作って持っていく。キャベツで作ることが多いのだけど、キャベツがなかったので、冷蔵庫にある野菜で作る。

その間に私も白ナスとカリフラワーを食べる。

修一郎は途中でおなかがいっぱいになったみたいだ。
ふたりはカメラの話をしていた。私はよくわからないので、また双眼鏡ごっこをして遊んでいた。

ごはんさんが「そろそろ帰ります。」と言って席を立った。

「気をつけて。」と、修一郎。

「遠いからね。」と、私。

「隣、隣。」と、ごはんさん。

夜、庭に出る。
雲が もこもこしていて、ぽっかり空いた雲の隙間から星が顔を出していた。
「やぁ、こんばんは。」と言っているみたいで可愛い。星に手を振る。

昨晩、友人のRさんからメールが来ていた。椎茸クラゲの次に偶然見かけたウミガメの写真のリンクを送ってくれていた。すごく可愛い。そしてユーモラスな姿に笑った。

そして、そのメールにすごい情報が書かれていた。それは、
長崎県にクラゲシンフォニードーム/クラゲ研究室というところがあって、西日本最大級のクラゲ展示コーナーがあるそうだ。
さらに、11月3日は世界クラゲの日ということ。

す、すごい。私がクラゲも好きだということを知って調べてくれたらしい。カメに椎茸にクラゲ。素敵だ。

「仕事が落ち着く来年の春頃、行ってみようかな。」と返事を書いた。クラゲが好きな人はまわりにいないので、ひとりで行くのもいいかもしれない。

カカオは仕事部屋で温風に吹かれて寝ている。

明日は朝から出かける。

ここまで書いてまた外に出る。
星空がものすごくものすごく美しくてびっくりした。
オリオン座もくっきり。大星雲もはっきり見える。他の星もたくさんたくさん煌めいていた。胸が高鳴る。目が離せない。そして、すばる。感動した。

本当に美しい。もう一度、外に出てよかった。

今日もいい一日だった。


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