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おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/ Vol, 18 国境越え

ラオス パークセー 2日目
2023 0615 Thu

今朝、わたしは耳慣れぬ音とともに目覚めました。
耳元でなにかが鳴っているのです。一瞬後、それがスマホのアラームだと気づき、急いで音を止めました。他の人が起きてしまうと困るからです。
…そう、昨夜わたしは、この旅で初めてドミトリー(相部屋の大部屋)に泊まったのです。

昨日の夕方パークセーの長距離バスステーションに到着したとき、わたしはラオスの通貨であるキープをまったく持っていませんでした。
生まれて初めての陸路での国境通過というイベントに際し、わたしはそれなりに高ぶっていました。それは昂揚とかそういう類のポジティブ系ではなく、「何事もなく無事に通過してくれ」というネガティブ系の緊張でした。
とかく、わたしは役人と相性が悪い。警察官をはじめ、でかいツラしてる奴らが気に食わないのです(現在の役所はそんなことないですが)。役所という特殊空間での約束事とか規則はまったく理解不能で、しかもなぜかわたしだけが引っかかる場合が多いのです。
日本なら「面倒臭いのお!」とかブンむくれながらでもなんとかなるのですが、今回はベトナムとラオスの国境です。いくらわたしが喚こうが叫ぼうが、「No!」の一言ですべてがストップする可能性があるのです。
「いや~オレ日本人だから、ベトナムとかラオスで悪いことできませんよ」 →「No!」
「わたしはたった2週間の旅でベトナムが大好きになり、そして今後も…」 →「No!」
「この国境通過できなかったら、オーバーステイでヤバいんですよね」   →「No!」

ラオスでホンダの2st発見。たぶん150cc。ブレーキラインとか、ちょこっと改造済み。
これ系のマシンで0-400mやってるの、YouTubeで観たことあるような気がします。

結果はというと…。いつ審査が終わったのかわからないくらい、あっさり国境を通過していました。建物や役人のおっさんをこっそり撮影したり、いろんなところを覗いたりしているうちに、なんの問題もなく通過していたのです。なんだったら、辺りをうろちょろしていてパスポートの受け渡しに気づかず、「おいそこの日本人、これおまえのパスポートだろ」と役所のおっさんが知らせてくれたくらいです。

その安堵感から…。というのは言い訳です。
わたしは「現金でアメリカドルを持っているから」という自信からラオス通貨のキープに両替し損ね(この場合、どこでどういうタイミングで両替するのかいまだにわかりませんが)、そして国境をまたぐ長距離バスはパークセー中心地から8kmほども離れたステーションにわたしを下ろし、そしてオートリクシャー(人用の荷台を付けたオートバイ)のおっさんに「これで街まで頼んます」とばかりに100,000ベトナムドン(約600円)を渡しました。
「200,000ドンくれよ」
というおっさんの吹っ掛けに
「これでいいだろ」と100,000ドン札を渡したのですが、もちろんこれが相場の3倍以上であることはわかっていました。わかっていながら、妙なテンションとともにわたしはオートリクシャーに乗り込んだのでした。
「よっしゃ行こうぜ!」

結果、おっさんはテキトーな場所でわたしを下ろし(これはちゃんと指示できなかったわたしが悪い)、最寄りの中級ホテルのフロントで醜態を晒し、最寄りのレストランで椅子とwi-fiを無料でお借りし、そして今回の失態の罰として、わたしはこれまで避けてきたドミトリーを今夜の宿に選択したのです。
ちなみに、正解パターンとしては、
1.       リクシャーのおっさんに100,000ドン札を渡し、最低でも50,000ドン分のお釣りを要求する。
2.       その50,000ドンで市街地のカフェに入り、コーヒーを飲みながらゆっくり宿を探す。
3.       ホテルにチェックイン。そのホテルで聞いたATMか両替屋でキープを調達する。
って感じでしょうか。

昨夜は22時には寝たはずだから、かなりの朝型人間に改造済みのわたしなら早朝5時前には起きているはずなのですが…。
今朝のわたしは、昨夜テキトーにセットした6時45分のアラームまでまったく起きませんでした。いつもだいたいアラームが鳴る前に起きていたので、それで今朝は一瞬戸惑ってしまったのです。

この実直そうな夫婦が作ってくれたフルーツスムージーみたいなヤツ、マジでいままで飲んだ飲み物の中で一番美味かった。ちゃんと手間をかけて作ってて、濃厚かつ丁寧な味わいでした。

やはり疲れていたんでしょう。
慣れない海外。慣れないシステム。ようやく少しだけ慣れてきたベトナムに別れを告げ、そして未知の国ラオスに入国。
8時間以上ぐっすり眠り、そしてホテルを移ってから1時間強は昼寝し、そして現在20時過ぎ。なんと、わたしはすでに眠くなってきています…。

なぜドミトリーに泊まるのがちょっとアレになったかは、また機会があればお話しします。


ラオスはパークセーの市場。やはり朝の市場は活気がすごいです。

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