カースト、マウント、何のためにあるのかわからない問題

学校に行けば誰でもカースト、グループというものを意識しなければいけないと思います。この把握のしかたを間違えると人間関係がこじれる原因になります。

今日は女子のカーストについて考えたいと思います。

初めに断っておくと、私は女で、カーストがある必要性がわからない人間で、何度か口を聞いてもらえなくなるほど深刻な亀裂を生じさせています。

最後にどうやってうまく付き合っていけばいいかを振り返って考えてみて、それを解決策として書いてみたいと思います。

一番グループがわかりやすい高校をイメージしますと、以下の4段階に分かれると思います。1グループが大体4から6人であることが多いので、人数によって階層は変わるかと思います。

1 美容にこだわりおしゃれで見るからにモテそうな人々

2 ノリが良くいわゆるパリピな感じの人々(見た目はいろんなジャンルがある。キャラがおもしろければ、不美人やデブもありうる。)

ーーーー(超えられない壁)ーーーー

3 平凡な人々
(勉強ができる、スタイルが良いなど最低限一目置かれる強みがあることが多い。それぞれ似たような属性でつるむ相手を決める。)

4 見下されてる人々
(見た目がすごく良くない、アニメの世界にどっぷり浸かっていて正気を失っている、突然キレ出したり等コミュニケーションに難があるなど、端的に言うと浮いてる人。趣味の合う人たちで固まっていたり、ひとりでいたりする。)

超えられない壁というのは、ほとんど交流がないという意味で、

稀に上位の1と2からはぶられた人が3のグループに入っていて、お許しが出てまた上位グループに戻れると、今までいた3のグループの人たちとは話をしなくなるという現象も見られるくらいです。

この上下関係は絶対で、上位の人たちが下位の人たちに話しかけるのはいいけど、(むしろ話しかけてあげてる感出す人もいる)下位の人たちから上位の人たちに話しかけるのは失礼にあたるようです。

平凡な人々の中でも、上位グループの役に立つスキルをもっていると、(ライブのチケットをとれる等)一緒に遊んでもらえることもあります。

私は見た目はいまいちでしたが、その学校の中では成績はいい方だったので、平凡な人々グループにいました。

ふつうは上位グループにいる人に憧れるものなのかと思いますが、田舎の似たり寄ったりの芋くさい人たちの中で、グループに入れる入れないなどでざわざわしていたり

話す人を選んだり、都合がいいときにだけ馴れ馴れしく話しかけてきて、話しかけられてうれしいという感じを出さないだけでイラッとされたりすることもあって、私は上位グループの人たちの多くを、偉そうで図々しくて仲良くなりたくない人たちと思っていました。

さすがの私もこういったおおまかなグループの垣根を見誤ることはなく、嫌な思いをしたことといえば、一度上位グループに自分のクセが真似されて嘲笑われたことがあっただけでした。

授業や部活のときに、いろんなグループの人と個人的に交流して、上位から下位まで飛び地のように仲の良い友達ができました。

私が見誤ったのは、自分のグループ内の序列でした。

その人にはすごい気に入られていたのですが、ある日突然口をきいてもらえなくなり、理由を人づてに聞いても教えてもらえませんでした。

そのグループの他の人たちにも突然嫌われたので、1人で行動するようになりそのまま二度と会っていません。

何年か経って、関係のない同じ学校の友達と私がそういうトラブルに巻き込まれてたよねという話になり、理由を聞いたら、その人が私に見下されたと言っていたことを聞きました。(具体的なエピソードはその人も聞いていないということでした)

もちろんその人を見下したことなんて一度もないし、振り返ってみても何がその人の逆鱗に触れたのか未だにわかりません。

もし私が客観的にみても常識外れで見下しているととられても仕方のない言動をしていたのなら、鬼の首をとったようにそのエピソードとともに私の悪評がまわっているはずなのにそうなっていないということは

客観的にみるとそんなつもりはないと思われるけれども、その人や他の同じグループだった人を個人的に不快にする言動を私が繰り返していたのだろうと思います。

それは何か、今私がたどり着いた答えは、「その人の考えや意見に同調せず、我を出したことがいけなかった」ということです。

私は、同じグループに属して一緒に行動する=対等な関係でお互いの考えを尊重するだと思っていました。

でも、おそらく、その人や周りの人は私のことを立場が下の人間だと思っていたのに、対等な口を聞いたり、実際に私がその人に対して優位的にたっていること(成績がよかった等)があったりして、自分の方が上という権威が傷付けられた気がして腹がたったのでしょう。

私はどちらかというと身近な人に尽くすタイプの人間で、特に理由がなくても基本的に人に親切にするタイプです。

考えてみると、その人に気に入られたのはそれとなく親切にしていて、一緒にいると便利だったのだろうと思うのです。

特に理由なく人に親切にすることはどうやらこの世界ではめずらしいようで、一般的には自分より上位の人間に気に入られるために行うものだと思われるようです。

つまり、私は敢えて自分を目下に見せるようにして相手に近づき、相手が自分が優位に立ったと思わせた後で、私が優位にたっていることを見せつけて、相手の権威を大きく傷つけてしまったのです。

自分は無意識とはいえ、こうやって文字にすると本当にひどいことです。

カーストとは、上位の人たちにとっては、自分は特に理由なく搾取していい存在だと認識させる仕組みなのだと思います。

私が違和感を感じた、上位グループの馴れ馴れしい態度や図々しさは、この意識の表れであって

自分を殺してまで上位グループに食い込もうと必死になる人もそういう権威を身につけ、甘い汁を吸うためなのでしょう。そう考えるといろいろ合点がいきます。

逆に、親切にしたことが「下に見られた」として相手の権威を傷つけ、怒らせてしまうこともありえます。

解決方法としては、はたからみて自分にとっての利益のない、わかりにくい親切な行動は、自分はあなたより目下の人間ですというアピールになるので、やりすぎないことです。

また、自分が上だと思って話しかけてくる相手に同調しないだけで、権威が傷つき、生意気だとして攻撃される恐れがあるため、自分の努力でどうにかなる範囲において見下されない努力をすることです。
(見た目を清潔にする、痩せる、ちゃんとしたものを身につける等)

私はもっと美容に気をつかうべきだったと反省しています。

そして、重要なのは自分よりカーストが下の人間に権威を振りかざさないことです。(親切にしてもらったら御礼をする、対等に接する等)

私はカーストの仕組みは人間の習性だと思っていますが、上位の人間でもこの仕組みの中で権力闘争につかっているかぎり、自分らしく自由に生きることは難しいのではないかと考えます。

カーストを維持するために下に見られる趣味を諦めたりしなければならなかったり、気がつくと隙あらば上に行こうとする権力闘争がだいすきな人しか周りにいなくなり、信用できる友達がいなくなるためです。

結局今でも仲良くしているのは上位から下位まで飛び地のようにできた友達で、カーストがいかに関係ないかを実感します。

マウント、カーストだいすきな人とは適度な距離を保ちつつ、舐められないようにだけ気をつけて、うまく世間をわたっていきたいものです。

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