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 カーブロゼッタ 森野さんとアラルーシュのヒロ君。そんでゴールデンウイーク毎日お客様が来てくれて嬉しかったよー。

 僕たち飲食業としてはチャンスでもあり、キツくもあるゴールデンウイーク。何がきついかというと仕込みとか、サービスとかではなくて『仕入れ』が一番キツいのです。新鮮が売りの食材は取りすぎても賄いになってしまうし、少ないとお客様を断らなきゃいけない。連休での悩みの種はここが一番しんどい所だと思います。まあお陰様で毎日お客様にご来店頂き何とか乗り切る事が出来ました。少しずつではあるけれど、街に人が戻って来ている様にも思えてウキウキで料理を楽しめて、良いゴールデンウイークだったと思っています。それでは大阪の旅、敗北の夜と最終日を書きたいと思います。

 和歌山で半べそかいて南海線で大阪にリターン。夜は軽くお寿司をつまんで以前は怖くてしゃーなかった森野さんに会いに千日前までふらりと行ってきました。岡城君のお店は休みな事と、森野さんが『今日は席が用意できない』との事なので森野さんお店でレアワインを軽く頂いて、近所の焼き鳥屋で昔話に花を咲かせつつ、やっぱり料理の話になりました。
 『若くて生意気な事ばっかり言ってすいませんでした。よくどつかれました。今となってはそうでもして貰わないと、不器用で頭の悪い僕は仕事が身につかなかったと思います。ありがとうございました。』
 『え?そんなこことしたっけ?どついたりなんかしてへんよ。』
 『またーすっとぼけないで下さいよ。よく肩パンされましたよー。仔羊と筍の時は死ぬまで忘れませんよー』
 『ほな死にかけたんやから、もう忘れーや。』
 『ひどいですね。本当に死にかけたんですから』

 たわいの無い話でしたが懐かしさの溢れる時間
 心地良い
 又会いましょう。

 さて大阪最終日。アルザスのストラスブールの戦友ヒロ君のお店我孫子にある『アラルーシュ』にお邪魔させてもらいました。

 まずはボランジェのロゼで乾杯。
 六種のアミューズ

    プチフィレオフィッシュ  フォアグラボール
    イチゴのマリネ      ジャンボンペルシル
    鴨の生ハム        グレープフルーツ チョリソ カリフラワー

  2016 ぺサックレオニャン シャトーカルボーニュー ブラン

    サワラ グリーンアスパラ

    焼きとうもろこしのポタージュ

   アルザス ピノノワール オフリス ヴァランタンチュスラン

    桜マス クルート

   クロドヴージョ コンフィロン コティディテ

    仔羊とフォアグラのパイ包み焼き

  一つ一つの仕事の丁寧さが伝わるとってもいいコース内容でした。料理の感想は僕の思う『ガストロノーミー』であり『レストランらしい丁寧なサービス』でした。負けた気はするけれど、なんだろう。気づきがあったので僕もまだまだ進歩出来るな、とも思いました。この旅で多くの物を収穫出来ました。悔しさもありましたし、レストランを楽しむ事、楽しませる友達や先輩、ありがたかったです。
 金銭的のにも時間や体力的にも簡単には直ぐに又『顔を見せにいきます』とは言えないけれど三年を目標に『又来るね』です。お付き合い頂いた横浜『マルズターブル』丸山シェフありがとうございました。お世話になった関西の皆様お互い体と心を気遣いながら頑張りましょう!



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