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私が震えた日々!

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人の持って生まれたジェラシーとは何なのか? 偏見とは誤認とは何か? 古典からの引用は何故こんなにも胸に染み入るのか? 少し深読みしたいです。 私の不可解な体験とそして楽しい興味を…
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#小説

ナルシズムと意志

ナルシズムと意志 ナルシズムには、様々な形があり、正常なものとみなされているものもあり、著しく病的なものもある。 精神的に健全な大人であれば、自分自身の良心の要求に従う。 自分が真実であって欲しいと望んでいるものではなく、真実であるものを信じる。 自分の愛する人が必要としているものは、自分自身の満足よりも重要だと考える。 精神的に健全な大人であれば、神、真理、愛、理想などの自分より価値の高いものに、何らかの形で屈服するものである。 (そうよね、尊敬する謙虚な心ってものね。

現実の理解とは達成しうるものではない!

いかなる事象であろうと、それをできる限り良く知りたいと望むならば、可能な限り様々な視点からそれを検証する必要がある。 問題を単純にとらえず、多面的に取り組むのが本題で、不完全な明確性で片づける性格のものではない。 人間の悪の問題は、あまりにも重要な問題で一面的な理解で片づけたり、あまりにも大き過ぎる問題で単一の基準系でとらえたり、またあまりにも基本的なものであるため、不可避的なミステリアスなものとなる。 基本的に現実を理解するということは、ただそれを目指して取り組み、そ

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悪を直視できなければ、人間の悪を癒すことなどできない!

ロシア文学の最高峰「罪と罰」ドストエフスキーがロシア正教支持者であると、最近富にロシア正教の情報が戦争と関連して流れている。 様に古くからの歴史的なものに基ずく、根底に流れている人の民族意識は、なかなか変えることはできない魔物だという事だ。 ギリシャ正教の流れを組むと聞けば、ウワアー、秘密主義、隠された男根主義なのかしら?と連想する。 「屋根の上のバイオリン弾き」に幸せはあったのか?  ショーペンハウアーは苦々しく言う。「チェ、苦しみを避けられない人生か、バイオリンがあれば

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ベアトリーチェ!もう一度星を見たい!

ベアトリーチェ! もう一度星を見たい!! ダンテ【神曲】地獄篇  煉獄を抜け出すとき! 暗闇の中をひたすら真上へ真上へと登って行くしかなかった!  地獄を巡る旅の終わりに、ウェルギリウスとダンテは八方塞がりで出口無しの状態だった。 三方のドアは塞がり、上に直線的に登るしか逃げ道はなかった。ウェルギリウスが先立ち、ダンテが続き、暗闇の中を登り登り続けると、やっと、一つの丸い穴から仰ぎ見る星があり、天の美しいものが見え染まった。 それは、脱出不可能と思われる地獄にも、抜け