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片親で地味だけどすごく困っていること

 

※注意:トイレの話が中心です。この記事を読むタイミングにご注意ください。







 息子はおむつが外れるのは遅かったものの,トイレトレーニングを一切しなかった。「息子,おにいさんぱんつ用意してあるよ」と言ったその日からパンツを履き始め,普通にトイレで用を足すようになった。どうやらパンツを履けた子は保育園のトイレの中までパンツで行けるが,オムツの子はトイレの入り口で全脱ぎしなければいけないのが嫌だったらしい。多少の粗相はあるものの,あの日以降一切オムツを履いていない。

 そんなわけで,トイレの使い方はほぼ保育園で習ったといっても過言ではない。私はひとまず,座らせて用を足すように指導し,終わった後はティッシュで拭くようには教えた。そんなある日,ちょっとふてくされた顔で息子が言った。

「おかあさん,うそついた。おしっこのときは,てぃっしゅでふかないんだよ。」

 マジで!?と思わず素の声が出た。びっくりした。拭かないってどういうこと??と聞くと,ちょっとつまんでぷるぷると振って水滴を落とすらしい。誇らしげな顔で息子は実演して見せてくれた。同じクラスの男の子に教えてもらったと言っている。

 とても信じられなかったので,次の瞬間20年来の友人(男性)に質問を送った。彼はちょっと気まずそうな文体で教えてくれた。「家では拭くことできるけど,そもそも公共のトイレ(小)にはトイレットペーパーが付いていない」30年以上生きていて,男性がトイレで拭かないどころか,便器にトイレットペーパーが付属されていないという事実を初めて知った。ここ10年くらいで一番の衝撃だったかもしれない。もし生まれた子供が女児だったら,私はこの事実を知らずに生涯を終えたかもしれない。そんなことを考えたこともなかったからだ。

 そして今年,更にnoteで衝撃の記事を発見した。

 防水生地が中に仕込まれたトレーニングパンツにはついていなかった「穴」。防水生地が入っていないタイプはかなり小さいサイズでもきちんと「穴」が開いている。90cmサイズの小さな小さなパンツでも,きちんと男児感を演出しているのだなぁと感心してみていた。今はお尻までぺろんと出してトイレをしている息子だが,きっとこの穴を使うのだろうと思っていた。それと同時に,今度はお尻を丸出しにせずにトイレをこなす方法を私が指導しなければいけないのか??とどぎまぎしていたのも正直なところである。

 使わない派の方が,多いだと・・・!?

 もしかすると,過去の男性の子育て参加率の低さが原因なのかもしれない。母親がトイレトレーニングをすべて指導してきたとしたら,「穴」の使い方を指導できるはずがないからだ。なんとなくわからないまま放置されていた幼少期からの陸続きでこの統計結果が出ているのかもしれないと思った。

 巷には育児書なんか星の数ほど溢れているけれど,結局一番困るのはこんな育児書に書くレベルでもない当たり前の話なのかもしれない。特に父親がいないわが家の環境では男性特有の所作や行動を教えることができないし,そもそも気が付くことすら難しいのだとトイレに関する一連の出来事で痛感したのだった。

 

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