見出し画像

五段活用について考える。

活用

用言の活用は、未然 連用 終止 連体 仮定 命令で五段活用では、活用部の母音が、あ/お い う う え え となる。「聞く」を例にとると、聞か(ない)、聞こ(う)、聞き(ます)、聞く、聞く(とき)、聞け(ば)、聞け と変化する。どの形であるかは、助動詞や名詞をつけて発してみると区別ができることになっています。

このたび、五段活用の「お」が未然形であることを認識しました。おがなければ文語の四段活用になるのでしょうね。

学問

さて、五段活用といえば、「学問」(嘉門達夫)に極まる。バルセロナの五段活用、バルセロナ、ビルセロナ、ブルセロナ、ベロセロナ、ぼろせろな、ケチャップの五段活用、カチャップ 、キチャップ 、クチャップ 、ケチャップ 、コチャップ 

動詞のことを考えるにあたって、例を考えます。五段活用の動詞ってどんなのがあるんだろう。着る は 着ない 着ます 着る 着るとき? 上一段活用か、食べる、食べない、食べます? 下一段活用か、来るはカ行変格活用だし、意外と難しいな。で、網羅的に探してみることにした。

五段活用

終止形が「う列?」で終わるので、「うくすつぬ」に一文字つけて意味があることばを探してみたのが下の表。

「う」で終始することば、ア行は、あう、いう、うう、えう、おうの中であう(会う、合う、逢う、遭う)という(言う)おう(追う、負う)の3つがつかえる。カ行は、かう、くう、こうの3つ。サ行は、吸う、沿うの2つ、以下、行によって増減する。
 「く」「す」はかなり多い。尽く(つく)は、文語で四段活用だったものが口語では尽きるで上一段活用になり、倒く(こく)は下二段活用だったものが倒けるで下一段活用になっている。二段活用は終止形がう行で終わるが、口語では一段活用に変化している。「つ」は少なく、文語から口語へ移行するとき活用が変化したものが多い感じがする。
 「ぬ」は死ぬしかみつからなかった。文語では、死すでさ行変格活用だったのかな?「死ぬ」はナ行変格活用。

 「ふ」は「う」に置き換わっている。うは未然形では「あ」ではなく「わ」なので、ワ行の「う」と考えてもいいが、「会ゐます」より「会ひます」の感じなので、「会はない」がいいのかもしれない。本来、は行の五段活用だったけど、終止形が「ふ」が「う」に換わったものと考えていのかもしれない。

 「む」も「く」や「す」とならんで多い。
 「ゆ」は現在思いついたものは下一段活用になっている。もともと下二段活用で、消へず、絶ゑず かなというところか。するとは行かワ行になるのでしょうか。

 「る」は結構面倒で、最初に例に出した「着る」「食べる」のように一段活用がこっそり混じってくる「きる」も「切る」だったら五段活用だし、ちょっと広げて、二文字にすると はいる 仕切る 握る 走るのように結構ぽろぽろみつかってきた。変格活用が「する」「くる」だからけっこうやっかいだとおもっていたら、「ある」をみつけてしまいました。未然形が「ない」んじゃない。

五段活用の動詞を網羅的に探してみた。
う 会う 買う 食う 乞う 吸う 沿う 這う 舞う 酔う 
く 開く 書く 聞く 咲く 敷く 急く 炊く 解く 泣く
 (尽く倒く)す 押す 課す 貸す 超す 刺す 足す 臥す 
  増す 蒸す (臥す)
つ 打つ 勝つ 立つ 待つ 満つ 持つ (果つ 朽つ) 
ぬ    死ぬ  
ふ(会ふ 買ふ 食ふ 乞ふ 吸ふ 沿ふ 這ふ 舞ふ 酔ふ)
む 編む 生む 噛む 組む 積む 飲む 踏む 揉む 病む 
ゆ(消ゆ 絶ゆ 煮ゆ 冷ゆ、燃ゆ)
る 炒る 刈る 蹴る 凝る 去る 知る 剃る 散る 釣る
  はいる 仕切る 握る 走る ある
う(会わない 会ゐます 会う 会ゑば 会をう) 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?