中南米の古代文明について考える

インカ帝国、マヤ文明、ナスカの地上絵、マチュピチュなど、あのあたりにスペインによって征服されなくなった古代国家があったということを聞いているけれどもどこがどうなっているのかわからなかったので整理してみた。

大きく分けると中米のメソアメリカ文明と、南米のアンデス文明に分けられるらしい。

さっそく、アメリカ大陸について、余談を2つ。まず、南北アメリカをつないでいる細いところをパナマ地峡というらしいですが、275万年前に閉じられたといわれていたようですが、

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaqua/49/5/49_5_283/_pdf/-char/ja

7年前に1300~1500万年前に閉じたという説も出てきたようです。いずれにしても人類誕生前みたいですね

一方、もっとも最近のベーリング地峡は3万年前から1万1000年前ごろまで存在していたようです。このうち1万8000年前から1万5000年前ごろ人が渡ってアメリカ大陸へ入っていったそうです。縄文時代ぐらいで意外と最近なんだなあと思います。

さて、メソアメリカ文明は、メキシコの大部分と、グアテマラ、ベリーズ、エルサルバドルの全域、ホンジュラス、ニカラグアの太平洋に面した一部の地域、およびコスタリカの北西部ニコヤ半島で発達した文明で、紀元前7000年頃から始まり紀元前2000年以後農耕と定住村落ができ、紀元前1200年から紀元前400年ごろ中央アメリカで発展したオルメカ文明、紀元前300年から紀元1000年ごろまでメキシコ、グアテマラ、ホンジュラスに発展したマヤ文明、その後のマヤ、トルテク文明は14世紀にアステカ帝国として継承された。ピラミッドや象形文字、マヤ暦なども特徴的な要素である。

メソアメリカ文明の特徴は、マゲイ(リュウゼツラン)の栽培とその繊維を材料とした布や紙の製作、プルケという酒の醸造、カカオの栽培、トウモロコシに灰や石灰を加えてつくった粉を原料とするパンの製造、他地域と共通した要素としては、農耕、土器製作、トウモロコシ、豆、カボチャ、綿の栽培などがあったようです。

カボチャは南米原産、綿花はアメリカ原産とアフリカ原産の種があるようです。

アンデス地域には、11000年前から人の痕跡がみられている。紀元前5000年頃から農耕・牧畜を行うようになった。紀元前6000年ごろまでに、とうがらし、カボチャ、ひょうたん、インゲン豆の栽培が始まっている。紀元前2500年以降にできた遺跡がみられる。ペルーでは紀元頃ナスカ文化が成立。ボリビアでは、ティワナク文化が起こり、紀元1100-1200年ごろまで続く、その後、クスコ王国を経て、1438年ペルー、ボリビア、エクアドルにできたのがインカ帝国でケチュア語でタワティン・ユウスという。マチュピチュはインカ帝国の遺跡。文字文化を持たなかった。
アンデス文明に特徴的なのは、コカの栽培、ラクダ科の動物(ラマ、アルパカ)、モルモットなどの家畜、ジャガイモ、キヌア、オカ、オユコその他の高地栽培植物、人口の十進法分類、キープ(結縄)の使用、海藻の食用利用などがある。




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