ロレックスが教えてくれた本当に大切なモノ
刺激のあるタイトルを付けましたが、実はロレックスは保有していません。
正確に言うと以前持っていましたが今は売却して手元にありません。
以前別記事でもロレックスについて書いているので宜しければ見て下さい。
今回はロレックスを持てた事で得た考え、気づいた自分の価値観について書いていきたいと思います。役に立つというより自分の感想が強いので読み物としてお読み頂けると幸いです。
男の憧れ
誰でも名前を知っているブランド、ロレックス。分かりやすい富の象徴でもあると思います。しかしスマホが普及し時間を見るだけなら時計は不要な時代。
でもなぜ世の男達はこれ程までにロレックスをはじめ高級時計に憧れを抱くのか。やはりそれは周りの目。良く見られたい。いいブランドを身に着けた高揚感、異性にチヤホヤされる、後輩に友達に自慢できる、などなど。
純粋に機械時計の美しさ、神秘さに憧れを持つ人もいると思いますが基本は前者の周りによく思われたい、チヤホヤされたいが購入の動機だと思います。
ファッションにおいて腕時計ほど分かりやすく毎日身に着けるものは特に男性は少ないので人気アイテムとして選ばれているのだと思います。
選んでいる時が幸せの絶頂
これは時計に限らず、車の購入、家の購入など、高い買い物をする時にあるあるだと思いますが、あれこれ妄想しながらあっちがいいかな、こっちがいいかなとニヤニヤ考えている時が幸せの絶頂、頂点です。
勿論手に入った時は嬉しいのですが、高いお金を支払ってしまった後の恐怖と、これで良かったんだと自分を肯定する気持ちが多少入るので、やはり買う前、直前が絶頂時かと思います。
僕自身もロレックスにするのか他のブランドにするのかを散々悩んだ挙句ロレックスに決め、そのうえロレックスのどれにしようか1か月以上はあれこれ考えていました。
一生モノと思い購入
そして社会人5年目に満を持して中古のロレックスを購入。
購入したのはエクスプローラー1というものです。
他のロレックスの時計よりもデザインは少し地味で、詳しくない人だとぱっと見ではロレックスと分からないシンプルな3針の時計。
ただ逆に言うと着ける場所を選ばないオールマイティーな万能時計。キムタクが着けている事で一時入手困難になる程人気が出た時計です。デザインは初期に出たものからほぼ変わらず、大きさや、機能性、ブレスレット部分がマイナーチェンジされています。詳しくは以下をご参照下さい。ちなみに僕が買ったのは114270です!
最初の1か月はせっかく購入したものの変に周りを気にして先輩、同僚に見つからないように使っていましたが案の定誰にも気づかれなかったので以降は堂々と身に着けていました。
一生ものだ!と意気込んで買ったので、実際すごく気に入っていて、その時はオメガの時計も持っていましたが、殆どロレックスの方を身に着けていました。
気持ちの変化
ロレックスのような機械時計は5年に1回(メーカーは3年に1回を推奨)オーバーオールという時計を分解して部品の劣化部分を変えたり、整える作業が必要になります。
何せ機械で動いているので、車と同じく車検のような作業が必要になるのです。
オーバーオールは正規店で行うと6万円(当時)程かかりました。僕も1度オーバーホールを行いました。ピカピカで新品のようになって帰ってきました。
より愛くるしく思うようになった反面、5年に1度オーバーホールを行い6万円程の金額が無くなる、そして整備作業で1か月ほど時計が使えないという現実を経験しました。
そしてある時、奥さんがポイントを貯めて買ったというスマートウォッチを見せてもらう機会がありました。分かってはいましたが時間は正確、メール・電話着信が分かる、万歩計機能付き、睡眠時間も分かると、もはや時計を超越する便利機能満載に衝撃を受けました。
結局、一生モノと意気込んで購入したロレックス/エクスプローラー1は前記事で書いた通り売却しました。売るか売らないか散々悩みましたが後悔はありません。
そして手放した事で気持ちの変化がありました。
本当に自分が欲しかったモノとは
変わらずロレックスの時計は美しいし、見ていて飽きません。
ただ自分で保有していたいという所有欲求は無くなりました。それは実際自分で持てた事で気づいた自分の今の価値観とは合わない品物という結論に至ったから。
今の自分はブランド物を欲しいとも身に着けたいとも殆ど思いません。(機能性の高い衣服や家電などは別でブランドを重視しますが)
会社や友人でロレックスやその他ブランド品を身に着けている人を見ると格好いいな、似合っているなと思っても、自分も欲しいなとは思わなくなりました。
実際、買おうと思えば買える資産はあるのですが、それよりもお金を株式、投資信託へ投資したい意欲が強い為です。
ロレックスはゴールドと同様、希少性があるのでロレックス投資と呼ばれる投資商品化している面はありますが、上記で書いたオーバーホール等の維持費もかかる為、自分としては健康志向も強まりスマートウォッチへ切り替え、便利なガジェットとの生活を楽しんでいます。
百聞は一見に如かずと同様、持ってみる事で分かる事もあるので、高級時計を買おうか悩んでいる方は一度買ってみて自分と合うかどうかを確認してみるのもいいかもしれません。
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