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ヒガンバナとキンモクセイ

ものすごい大きな台風が近づいているようですね

我が家にはテレビがなく、

ネットニュースも見たりしないので

地元のお友達が警告メッセージをくれました。

そんなに大きな災害が近づいてきていることも知らなかった

ありがとう、お友達


さてこのノートを読んでいるあなたに好きな花はありますか。

私はヒガンバナとキンモクセイがだいすきです。

見た目の美しさは、ヒガンバナ

翻弄される香りは、キンモクセイ

どちらも夏が終わると姿を現して、

冬がやってきたなと気づくころにはもうどこにも見当たらない

私にとっては神秘的な存在なのです。

私は小学生の時に初めてヒガンバナを見たのです

その瞬間に、心を奪われました。

触ろうとすると、祖父に毒があるから触ってはいけないよといわれました。

なぜ毒があるのかと聞いた私に、祖父は

こんなに綺麗な花だから、誰かに抜き取って持っていかれないように

自分を守っているんだよ、と教えてくれました。

私の祖父は植物にものすごく詳しく、

触るだけでは毒の害はそんなにないとのちに教えてもらいましたが、

当時の私はその祖父の一言で

ヒガンバナをものすごく特別なものに感じました。

花びらも他のお花とは似ても似つかないし、

細い茎の一番先に堂々とさいているし、

色はさることながら、初めて美しいと思った瞬間かもしれません。

繊細で美しく堂々とした姿に憧れを抱き続けているのです。


キンモクセイは私がいちばん好きな香りの花です。

毎年秋になるとどこからともなくキンモクセイのにおいが漂ってくるのです

その匂いがたまらなく好きで、

幼かった私は、近所のキンモクセイを摘んで

お家に持ち帰ってその匂いを独り占めしようとしたのです。

しかし心地よい香りは次第になくなっていき

お花を摘んでしまうと香りも色もどんどんなくなっていってしまうと

摘んだ時に死んでしまったのだと思ったのです。

命は儚くて、でも命があるからいい香りがするのだと

気づくことができたのです。


それ以来どれだけ綺麗な花が咲いていようとも、

どれだけいい香りの花が咲いていても、

決して摘んだりせずにただ眺めて満足する

それが私の美学なのです。


今の私の住んでいる付近では咲いている姿も、良い香りも見つけられません

とても寂しく秋が終わってしまいそうです。

皆様は秋に何を連想させるのでしょうか。


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