【雑談】うーん、今日は血管ないみたい!
こんにちは、たぴ岡です。
先日かかりつけの病院で血液検査がありまして、また負けてしまい、やっぱり私の血管は細すぎるんだなぁ、としんみり悲しくなりました。みなさまはすんなりと採血が終わるのでしょうか……。
というわけで、今回は血管が細い私の採血のお話をしようと思います。
私がはじめて採血に挑んで惨敗したのは、たぶん中学3年の冬でした。母と姉に連れられて献血に行ったときのことです。わりと小さい頃から「血を採る」という行為が怖くて怖くて、腕に針を刺して血を抜くなんて何事!? と思っていたので、本当は行きたくなかったんですけどね……結局ここでは採血に負けるのですが。
その際の戦績としては、母はヘモグロビンが足りずに献血NG、姉は献血終了時にダウン。私はと言えば、こう言われてしまいました。
「うーん、今日は血管ないみたい!」
曰く、冬の寒さとはじめての献血という緊張感によって血管が縮んでしまっているとのことで、結局アルコールを塗られることなく敗退、つまり不戦敗です✌️
母から「遺伝的にあなたも血管が細いかも」とは言われていたし、姉からも採血で苦労したようなことを聞いていたので、予想はしていたのですがここまでとは。
しかし、もちろんこれでは終わりません。
次に採血に挑んだのはそれから数年後のことです。まあ献血のときは寒かったとか緊張感が〜とかってことだったし、そんな怖くないっしょ! と思いながら向かった2回目の採血。
左腕を絞られ肘裏をもちもち、首を傾げる看護師さん。ちょっと右腕も見てみようか、ってことで右腕を絞られてもちもち、顎に手を当てる看護師さん。まあやってみようかということで、左腕から採血してみることに。
針がぷすっと入ってくる感覚と、太い血管を探す針の動きとで、うわぁ〜こわいよ〜と思いながら壁に目をやっていました。が、ふと針の方に目をやると、血液が全然そっちに流れ込んでいない!? 唸る看護師さん。私がうちの血管がごめんなさい……と思いはじめたところで、看護師さんはこう提案して来ました。
「手の甲から採血してみようか」
もちろん、採血初心者の私は事の重大さ(たぶんそこまでじゃないだろうとは思うけれども)に気づいていませんでした。
帰って母に見せたら「えっ、手の甲から採血なんて赤ちゃんくらいしかしないと思ってた!」と言われてしまい、なるほど私の血管は赤ちゃんだったのだなぁと思うなどしておりました。そう考えるとかわいいからなんでも許せちゃいますね👶
てな感じで続いてきた私の採血ストーリーでしたが、先日の血液検査で惨敗記録が更新されました。
まあ両腕絞られてもちもちされるところまでは想定内だし、なんならこちらから「手の甲から採血されたこともあるんですよ〜」とうっすら提言してもいいのかな、なんて思っていたときです。
左腕に刺さった針からすうっと血液が管に移っていく様子を見ていたのですが、ありえないくらい進みが遅い。今までこんなことなかったけどな、と思いながら満たされていく血管を眺めていたら、やっぱり看護師さん的にもちょっとアレだったのか首を捻っていました。なんなら、チャージされていっていたはずの管が、しっかり止まっていました。
「ごめんね、あっちで転がってやってみようか」
ベッドに転がって右手を差し出してみるも、看護師さんの表情は微妙なまま。転がると腕や針の様子が見えなくなるから、進んでいるのかわからなかったのですが、看護師の顔と針を動かしているらしい感覚で、「あ、全然出てないな?」とわかってしまいました。
「ごめんねぇ、もう一回刺してみるね……」
この辺りから看護師さんの元気がなくなってきていて、たまらなくなりました。だって最初はあんなに元気でにっこりしながら「あら、血管細いですね」って言ってくれてたのに!
曰く、一般的には太いはずの血管が細いのだとか。血管が太くなる何かが開発されたら、すぐ購入したいですね。
そんなこんなで、針が刺さること3回、史上いちばん苦戦した採血は終わりました。痛かったよね、ごめんねと言ってくれた看護師さん、細い血管と戦ってくれてありがとうございます。私はめちゃくちゃ元気です。なんなら刺さったり血を抜かれたりの痛みより、その後に車内で感じる痣のある部分を押されているような、筋肉痛のようなあの感覚の方が苦手なので看護師さんは全然悪くないです。
ちなみにどうでもいいことですが、その後行ったスーパーでは、(スーパー特有アレンジの)好きな曲が流れていて、たいへんハッピーになりました。なんなら車内では絶えず推しミュージックが流れているので、いつもハッピーではあるのですが。
私と似たような経験をお持ちの細血管の民のみなさまは、これからも襲い来る採血に一緒に立ち向かいましょうね……そんなわけないけど、血管が太くなることを祈りながら……。
太血管の民のみなさまは、いつも通りにっこりとしながら堂々と血管が太いことを誇りに思ってください。採血がすんなり行くのは素敵なことであり、実はちょっとだけ恵まれていることなのです。
それではまた、次の雑談でお会いしましょう。
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